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金曜ドラマ 「SPEC(スペック) ~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」 癸(起)の回 百年の孤独

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遂に最終回を迎えた『SPEC』
皆さんは如何でしたでしょうか?。
(と言ってもあの結末で納得出来る人なんて居ないかww)。
 
ここ最近『SPEC』のレビューを書くとブログのカウンターがやたらと回るのですが、もしかしてこの駄文目当てに足を運んでくださる方がいるのかしら?。
そうだったら恥ずかしいな~。
今回は最終回とあって長文になってしまい申し訳ないのですが最後までお付き合い頂ければ幸いです。
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一(にのまえ)攻略はやはり毒物による範囲攻撃。
しかし雪に見たてて劇薬を散布するとは当麻もえげつない。
肌に触れただけでどうこうなるって、かなり危険な代物でしょ?。
当麻は髪の毛長いから大事に至りませんでしたけど、毛が無い(笑)瀬文がモロに影響受ける事は事前に分かりそうなのですが…(汗)。
 
そして前回の意味深な発言によって注目が集まっていた一(にのまえ)の能力。
「時を止める」のではなく「流れを緩やかにする」SPECの代償はやはり肉体の老化でした。
考えても見れば周囲の人間よりも多くの時を過ごしているのだから当然といえば当然ですが、正直あれだけ能力を乱用したらもっと老けるんじゃね?と思ったのは私だけだろうか?。
というか当麻も当麻で一(にのまえ)の力の本質を見抜いた上で罠を張ったにも関わらず、年齢に関しては考えが及んでいなかったのが驚き。
おかげで地居は鼻高々(笑)。
 
黒幕はやはり自称当麻の恋人、その実単なるストーカーの地居でしたが、
記憶を書き換える能力=他人を意のままに操る能力という事は確かに的を射てますね。
 
実は当麻の弟だった一(にのまえ)。
両親と共に飛行機事故に遭い凄惨な現場を目撃した事で力に目覚めたらしいのですが、地居はこの時の記憶を改竄し当麻が爆破したと信じ込ませていたんですね。
これでようやく
「君が僕の家族を皆殺しにしたんじゃないか」
という言葉の意味が理解出来ました。
伏線見事回収です(笑)。
 
一(にのまえ)の能力にハヤブサという時事ネタを絡めたのには驚き。
確かにハヤブサが体感した時間というのは我々とは違っているのでしょうね。
今まではそういった視点で見ていなかったので新鮮でした。
 
地居が密会相手の老人は能力者ではないが「歴史を動かしてきた秘密結社のトップ」らしい。
思うにこの人物は「超能力者の組織」によるクーデターを恐れ彼等を葬るよう地居に依頼していたのではないだろうか?。
地居にしてみても老人の権力を利用する事で好き勝手暴れ回れるのだから悪い話ではない筈。
もしかしたら能力に目覚めた津田=地居は「公安零課」から追われており、顔を変え別人の戸籍を得る為に老人に協力していたのかもしれません。
 
まさかのW雅登場に私は大混乱。
これは『SPEC』の「雅」と『ケイゾク』の「雅」が別人だったって事でイイんですよね?。
野々村係長の愛人は何故「雅」縛りなのだろうか?。
もしや名前で相手を選んでる?(笑)。
 
そして迎えたクライマックス。
私が今回一番驚いたのは、あの堤幸彦さんがロケではなくセットで撮影したという事。
張りぼては何処まで行っても張りぼてであり本物の雰囲気には勝てない。
故にロケを重視する堤作品が私は好きだったのに、なんだこの安っぽい教会のセットは?。
イメージに合ったロケ地が無かったのかもしれないが漫画的なストーリーを実際の風景の中で撮影したからこそギリギリの説得力があったのにそれをセットにしたら何もかも台無しじゃないか。
ここでの超展開も相まって一気にコント臭くなったのが残念でならない。
 
城田優くんも果敢にキチ○イな地居役に挑んでいたけど、どうもしっくりこない。
その辺り野口五郎さんが『ケイゾク』で見せた
「ウジ虫ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
「土に還れ生ゴミぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
といった怪演の数々とは雲泥の差だ。
やはりこういう演技は落ち着いた大人がやってこそ最大限効果が発揮されるんだろうなぁ。
 
一(にのまえ)の遺体を目にして驚愕する野々村係長。
再び現れた魔弾の射手によって射抜かれる地居。
当麻のSPEC能力覚醒を予感させつつ画面は暗転。
そして映し出される
 
SPEC 承の回
祈ル捲土重来
 
これは一体どういう事ですか?。
 
疑問符だらけのまま突入したエンディングの中で当麻が持っているフリップに書かれた登場人物の名前。
それが黒字と赤字に別けられているのは何か意味があるのだろうか?。
 
ケイゾク』同様、特別編か劇場版に続くのかと思ったら餃子で書かれた「終」の文字と共に当麻が
「映画とかぜってーしねぇから」
と釘を刺す始末。
 
「何じゃこりゃ」
と思った視聴者の方が非常に多いと思いますが、こういうの堤作品では割とある事ですから私としては
「またかましてくれたな!!」
って感じ。
 
というか冒頭「癸」の字が消され「起の回」と改まった事。
そして次が「承の回」となれば、どう考えても続編あるでしょ?。
つまり「起・承・転・結」で完結するのではないかと…。
ただ堤監督は「やるやる詐欺」の常習犯なので確信はありませんがね(笑)。
 
まぁ
「あったら良いな」
くらいの気持ちで待てば良いんじゃないんすかね?。