旧いまここにあるもの

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『ケイゾク』観返してます。

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今週末には『SPEC』のスペシャル版が放送されるのに何故か『ケイゾク』を予習している私。
といっても『特別篇 ファントム~死を契約する呪いの樹』と『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』がメインなんですがね(苦笑)。
 
今観返すと改めてこんな血と毒っ毛の強い世の中を斜めから見た様な作品をゴールデンでやっていたなと関心します。
洗練されたスタイリッシュな映像と画面全体から漂う「狂気感」が本当に凄まじい。
 
賛否両論ある劇場版ですが、今にして思えば前半は完全に『TRICK』の原形といって良い様な事件が描かれてるんですよね。
犯人の仕掛けたトリックや謎解きを含めイメージが強く引き継がれてる気がします。
 
で問題は死者が蘇る中盤以降。
一応、特別篇で朝倉がプレゼントと称し真山の死んだ筈の妹を電話に出すなど伏線はあるのですが正直これは超展開。
 
要は朝倉が自分のバックアップを死者の中に宿し、誰かが生きている限り自分も復活するというトンデモシステムを構築していたのですが、それが朝倉自身の能力なのか、島の力を利用した物なのか不明瞭。
(というかこの時点で超能力・超常現象なんでもござれ)
 
誰も死なず同時に死んだ人間とも再会出来る理想郷で生きる事を強要する朝倉だが、それを取り込んだ人々に拒絶されオリジナルの朝倉も真山によって倒されると…。
夢と現の狭間を行き来する様な映像を含めての「Beautiful Dreamer」というタイトルであり、そういった意味で筋は通っているような気がしなくもないのですが、TVシリーズからの流れで観るとやっぱ「狐につままれた」って感じ(苦笑)。
真山も柴田も自身の過去に決着を付け朝倉を倒すなど完結編でやるべき事は確りやってるんですけどねぇ…。