スタッフ&キャスト
予告映像
感想
新作映画公開記念という事で「午後ロー」でやっていた堺雅人さん出演作2週連続放送の第二弾。
という個性派3人が織り成すあっと驚く逆転のドラマ。
以前から話題になっておりましたが機会に恵まれず今回ようやく観賞する事が出来ました。
作品の性質上あまり多くを語れませんが、評判通り非常によく出来た作品で面白かったです。
何が上手いかと言うと観客の先入観を巧みに使ったギミックで、例えば冒頭の手紙を渡す学生の姿を経て大人になった男女が食卓を囲むシーンに移ればだれだってあの2人が夫婦になったのだと推測するでしょう。
台詞を廃し状況だけで関係性を描いていたかに見えた物語が終盤で一気に覆される快感。
種明かしを見ると「なるほど!!」と納得出来るのですが映像はなにひとつ嘘を付いていないんですよね。
伏線の張り方も自然なら最後は確り回収してくれるので実に気持ちが良い。
「甘くみてるとダマされちゃいますよ」
というキャッチコピーは「日本映画なんて」と斜に構えている映画ファンに向けた物なのでしょう。
過度な期待を持ち過ぎると流石に肩透かしを食らいますが、騙された筈なのに清々しい後味が残る快作。
何時もの堺雅人さんなオチも笑えること請け合いです。
ただ佐々木蔵之介さんのキャラだけが蚊帳の外でイマイチ本筋に絡んでなくて残念に感じました。
彼にも救いがあれば尚良かったのですが、それは欲張り過ぎかな?。