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『BUNRAKU』(2010年) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: BUNRAKU
製作: 2010年 アメリ
時間: 124分
監督: ガイ・モシェ 
脚本: ガイ・モシェ
音楽: テレンス・ブランチャード 
出演: ジョシュ・ハートネット(ドリフター(流れ者))
    ウディ・ハレルソンバーテンダー
    GACKT(ヨシ)
    ケヴィン・マクキッド(キラーナンバー2)
    ロン・パールマン(ニコラ)
    デミ・ムーア(アレクサンドラ)
    ジョルディ・モリャ(-)
    菅田俊(-)

あらすじ

終末戦争を恐れた人類が全ての銃器を廃棄した遠い未来。
再び刀の時代が巡って来た世界の、とある街に流れ者の男(ジョシュ・ハートネット)と侍のヨシ(GACKT)が降り立つ。
彼等の目的はただ1つ、この街を牛耳るギャング団のボスにして伝説の殺し屋ニコラ(ロン・パールマン)を倒す事だった…。

予告映像

感想

多彩な才能を持つアーティスト・GACKTさんのハリウッドデビュー作。
と豪華なメンバーが揃っているのに、どういう訳か日米共にスルーされた不遇な作品でございます。
 
時は遠い未来。
長きに渡る戦争の教訓から銃器などの大量破壊兵器を完全放棄した世界は再び刀がものを言う時代が到来していた。
銃を持たないカウボーイと、刀を持たないサムライ。
ひょんな事から出会った腕自慢の2人がバーテンダーの導きの下、世界有数の力を持つ男に挑戦するという筋立て。
 
シン・シティ』に代表されるグラフィックノベル原作映画を意識した様な奇抜な世界観が魅力なこの作品。
原色を多用し飛び出す絵本を意識した聊かチープなセットは最初こそ違和感が大きいですが観ていると次第になれていきます。
アジア色、特に日本を強く意識した世界観はともすればヘンテコであるのだが、そもそも未来の設定なので逆に面白可笑しくやっていて気持ちがいい。
 
ギャング団のボスに因縁のあるジョシュとGACKTさんが青春ドラマよろしく拳と拳で語り合い「お前強いな」「お前こそ」ってな感じで互いを認め合い、ロン・パールマンへの挑戦権を得るべく側近を1人1人倒して行くのですがバラエティに富んだ敵キャラとの戦いは見ていて楽しい。
 
ジョシュがシェルブリッドのカズマばりに一撃必殺の鉄拳パンチを武器に戦う一方、サムラーイなGACKTさんは武術に精通した万能選手。
日本刀を手にした終盤の殺陣はかなり様になっており、大河ドラマを目にしてオファーを出したという監督も納得したに違いない。
当然の様にノースタントでアクションを行っており動きに関してはジョシュより全然目立ってました(笑)。
 
全体的な印象としては目新しさがなく焼き増し感も強いのですが、私としてはそれなりに楽しめたので、どうしてあんなに話題にならなかったのか正直言って謎です。
確かに豪華な俳優出してる割にストーリーが単調で伏線の張り方も雑だけど、こんなのハリウッドじゃよくある事だしねぇ…。
 
原作ありきだったら駄作でもある程度の集客が見込めるのに、やっぱオリジナルで勝負するとこうなるんですかね?。
その辺は日本のアニメ業界と同じという事か…。