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『ラッキーナンバー7』(2006年) -★★★★☆-

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スタッフ&キャスト

原題: LUCKY NUMBER SLEVIN
製作: 2006年 アメリ
時間: 111分
監督: ポール・マクギガン
脚本: ジェイソン・スマイロヴィック
音楽: J・ラルフ
出演: ジョシュ・ハートネット(スレビン)
    ブルース・ウィリス(グッドキャット)
    ルーシー・リュー(リンジー
    モーガン・フリーマン(ボス)
    ベン・キングズレー(ラビ)
    スタンリー・トゥッチ(ブリコウスキー)

あらすじ

ニューヨークにやって来た青年スレビン(ジョシュ・ハートネット)は友人に間違えられ、大物ギャングのボス(モーガン・フリーマン)に拉致されてしまう。
借金返済の代わりに敵対するギャング、ラビ(ベン・キングズレー)の息子の殺害を強要され渋々了解するスレヴン。
だがその直後、今度はラビに誘拐され借金を帳消しにする代わりにボスを裏切り殺害するよう脅されてしまう…。

予告映像

感想

超豪華スター競演のクライムサスペンス『ラッキーナンバー7』がテレ東の「サタシネ」枠で放送されていたので観る。
例によってノーカット放送ではなかった物の「もっと早く観ておけば良かった」と後悔するくらい面白かった。
 
ジョシュ・ハートネット演じるお人好しな主人公が悪い友人に騙されて、いがみ合うギャング同士の抗争に巻き込まれる物語と思いきや、まさかまさかのドンデン返しが待ち受ける。
私自身そういう作品だと想定せずに観ていたので見事にやられた。
 
ブルース・ウィリス演じる殺し屋・グッドキャットが競馬の八百長レースによって幸せを奪われたある家族の昔話と、「カンザス・シティ・シャッフル」と呼ばれるフェイント技術を説明する導入部から様々な伏線が仕組まれており結末を知った上で改めて観返すとニヤリとさせられる。
馬の名前。時計。指輪。ショットガン。etc.。
全ての辻褄が合った時には快感すら覚える。
 
個人的にジョシュ・ハートネットはこれまで嵌り役と思えるキャラクターがいなかったのだが、本作を観て考えが変わった。
お人好しかと思えばキレ者で飄々とした態度で観客を煙に巻く。
独特の魅力を持った謎の男・スレビンは凄く好みで、何気に相手役のルーシー・リューも可愛い。
 
原題もずばり『ラッキーナンバー"スレビン"』。
これもある種の伏線になっているのだが、変に勘繰らず観て気持ちよく騙されて頂きたい。