収束
今にして思えばこれを観たとしても何ら問題なかった冒頭映像をヘビロテして『ヱヴァ:Q』をもう一度観に行きたい衝動を一時的に抑えている私です。
案の定『破 TV版』の方はボロクソにカットされていて観るに堪えなかったので該当部分だけ残してさっさと編集。
あわよくばTV SPOTもと思ったのに間で1回も流れないでやんの。
さて冒頭6分38秒というと反ネルフ組織ヴィレによる初号機奪還作戦からカヲルくんのお出迎えまでになります。
暗闇の中で徐々に画面が2号機に寄って行く打ち上げシークエンス。
ここの会話で2号機(ポット・ツー・ダッシュ)が予定軌道に乗り、8号機(ポット・エイト)が高度が足りず時間制限付きの直援に回された事が解ります。
酷いね。
ここで新しいキャストに混じってミサトさんやリツコ、オペレーターズの懐かしい声が聞こえて来るのですが明らかに声のトーンが違い違和感を覚えた事は言うまでもありません。
アスカにしても最初「あれ?、みやむー?」と思うくらい声色が違って驚いた。
音響に関しても強い拘りを持つ庵野さんが何の意図もなく変える訳ないんで、ここらで「並行宇宙」というワードが頭を過ったのですが、後に『破』から14年経過しているという衝撃の事実で納得。
この変化は時間の流れを考慮したものだったんですね。
「自動防衛システム」をかわしながら目標物へ向かう2号機。
次いで「パターン青」と識別された物体による第2波攻撃が迫る。
コアらしき部位は確認出来ますが生物というよりは完全にロボットですね。(もしくは宇宙怪獣?)
そしてアスカに「コネ眼鏡」呼ばわりされるマリさん。
逆にアスカを「お姫様」と呼ぶなんて百合か!!。百合なのか!!!!。
にしてもシンジは父親のゲンドウが基地司令官だから「七光り」
レイはそんなゲンドウのお気に入りだから「依怙贔屓」
という事はマリの「コネ眼鏡」というのは読んで字のごとく上層部にコネがあるという事でしょうか?。
ゲンドウの事を「くん」付けで呼ぶ辺り案外ユイなんかと同期だったりして…。
去年の「金曜ロードショー」で流れた予告では2号機が使用していたライフルも実際はマリの8号機が援護で使用。
あの時の映像で使われたのって叫ぶアスカのカットだけでしたね。
宇宙を漂流する物体。
この中に初号機が格納されていたのですが、ゲンドウはシンジとカヲルを13号機に乗せフォースインパクトを起こさせようとしたのに何故手近なジオフロント内で碇シンジを取り込んだまま停止している初号機をわざわざ宇宙に上げる必要があったのか?。
攻撃を回避し目標物を確保した2号機。
しかし輸送ケースに仕掛けられていた罠が発動。
「あとはセルフサービスでよろぴくぅ~」
と相変わらずノリが軽い。
彼女だけは時間の流れを感じさせませんね。
が地味に可愛い。
バランスを崩し地球に落下する2号機。
ここでミサトさんが
「作戦遂行が最優先。機体を捨てても目標物を離さないで」
とゲンドウばりに非情な命令を下した事に驚いた。
この後の展開を見れば納得しますがヴィレにとってネルフ反逆の鍵であるヴンダーの動力炉として初号機は必要不可欠な物だったのでしょうね。
大佐という地位や部下の手前、表には出しませんでしたが、もしかしたらシンジを助けるという意図もあったのかもしれません。
万事休すのアスカだが彼女の叫びに呼応し停止した筈の初号機が一時的に覚醒。
ここのセリフが
「なんとかしなさいよ。バカシンジ!!」
というのがまた良い。
『破』で最強の拒絶タイプを圧倒したビームを使い瞬く間に敵を殲滅する辺り初号機の出鱈目な強さを感じさせます。
『ヱヴァ:Q』ではこれ以降「ヴンダー」の心臓部としての役割を担う為に登場しませんが、やはり完結編ではシンジと共に復活しファイナルインパクト阻止の為に戦うのでしょうか?。
だとしたら凄く燃える展開ですね。
そして碇シンジの帰還を歓迎するカヲルくん。
『破』のラストで「約束の時だ」と言ったにも関わらず14年も待たされて大変だね。
ホントこの14年間何があったのか『ヱヴァ:Q』では全くと言っていいほど語られず、まいっちんぐです。
このシークエンスに限って言えば特に疑問なのは、やはり「パターン青」と分析された敵ですね。
旧世紀版~『破』までは「パターン青!。使徒です!!」が定型文だったのですが、起動準備中のヴンダーを襲った敵も私の記憶が確かなら「使徒」とは呼称されなかったし、この世界における使徒の定義が気になります。
『ヱヴァ:Q』で使徒に関して具体的な発言したのって結局カヲルくんだけですよね?。