旧いまここにあるもの

Yahoo!ブログ時代のアーカイブ。記事内のリンクが上手く機能しなかったり、タイトルが文字化けしたり、画像のアスペクト比が可笑しいのはダメダメな移行機能の所為。新ブログはこちら→https://imakokoniarumono.hatenablog.com/

貞本義行 「新世紀エヴァンゲリオン.13 [プレミアム限定版]」 (角川コミックスエース・角川書店)

 
「知ってるか貞本エヴァってTVシリーズと同時期に始まったんだぜ」
 
真面目な話、今『新劇場版』を楽しんでいる若いファンの中には生まれていない子とか普通に居るんだろうなと思う今日この頃。
私は第1話が掲載された少年エースを今でも持ってるぞ!!。
 
イメージ 1
 
連載開始から17年目にしてようやく13巻目が発売という驚異のスピード。
ベルセルク』や『ファイブスター物語』なんかと同じで物語が長いというよりは単に休載がちな所為というのがこの辺りでモロバレ。
アニメイトで購入したところ右のクリアカード的な特典を頂きました。
 
イメージ 2
 
「プレミアム限定版」特典は左から「描き下ろしポストカードセット」6枚組。
貞本義行セレクションスペシャル画集」とは名ばかりのモノクロ扉絵コレクション。
そして鳴り物入りで登場したものの需要が無くなった立体視の「3Dカード」となります。
 
イメージ 3
 
取り敢えずポストカードは良いものです。
描き下ろしだし私はこれだけで満足。
アスカとミサトさん肌色率の高さといったら…(ふぅ…)。
 
イメージ 4
 
んでメインのコミック13巻。
カバーも限定版オリジナルらしい。
 
貞本エヴァは「旧世紀版」をなぞる形で進行中であり、前回アスカのピンチにシンジさんが駆け付けた所の続きから初号機が生命の樹に変化しデカ波さんが登場する所まで進みます。
 
ただ『旧劇場版』観ている人間としては今回そこまで驚くべき事がないというのが正直な感想。
アスカが量産機にやられないまま儀式が始まったり、ゲンドウがリツコに言った最期の言葉がハッキリと文字で表されていたり、リリス綾波に置いてけぼり喰らったゲンドウが瀕死のリツコに撃たれたりで、あの全て壊れて・殺してしまえっていう圧倒的な終末感が無くなり言ってしまえば普通になってるんですよね。
 
初号機と共に生命の樹へと変化し世界の命運を委ねられた碇シンジが精神世界で自らの過去と向き合い失われた記憶の欠片を探しつつ13巻は終了。
この時点で人々がLCLに還元されておらず、このまま『旧劇場版』通り補完が始まるのか、それとも失敗に終わるのかシンジの選択が待たれます。
 
個人的にはアスカが健在なので『破』のノリで
「戻って来なさいよ!!バカシンジ!!」
とか言って2号機で助けに来てくれたら面白いと思うのですが果たして…。
 
なんかこのペースで行けば次巻くらいで完結しそうな気がしなくもないですが、貞本さんが「親子の物語」と位置づけているこのコミカライズにどうケリを付けてくれるのか?。
まぁ続巻の出版は少なく見積もっても1年以上先になるのは確定だろうし気長に待つとしましょう。
(なんか『新劇場版』の方が先に終わりそうな気がして来た…)