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『アウトレイジ』観たぞ馬鹿野郎ぅ!!。

「暴力シーンがカットされた地上波版だこの野郎ぅ!!」
「なんだとノーカット版観ろよ馬鹿野郎ぉ!!」
 
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という訳で世界のキタノが撮った「馬鹿野郎」「この野郎」映画『アウトレイジ』観たった。
番組冒頭に注意喚起があったのでノーカットかと思いきや、歯医者でウィンウィンとか、菜箸でグッサーな場面なんかは確りと省略されていました。
 
ここ最近、作家性の強い作品に傾倒していた北野監督が久しぶりにエンターテインメントを撮ったと言われましたが、なるほど確かに解り易い。
この手のネタは『BROTHER』以来ですかね?。
まぁアメリカに乗り込んでブイブイ言わせたあちらと違い本家日本でのお話なんで、ある意味原点回帰か?。
 
「全員悪人」という触れ込み通り全員悪人で息をするように嘘を吐き・脅し・殴り・罵倒し「法治国家?なにそれ?」ってくらいガンガン殺し殺されるバトルロワイヤル。
抒情的な描写もキタノブルーも封印し、ただひたすら暴力の応酬。
その中に独特のユーモアを交えて描く一番悪い奴が生き残る物語。
まぁやってる事はVシネと変わらないんですけどね(苦笑)
 
暴力は真似しないように痛く描くのが信条の北野監督らしく「いてぇ!!」と思わせる当該シーンはさすがの出来栄え。
しかし例によってキャスティングが身内だったり、ロケ場所が所さんの別荘だったりと、そういった裏の部分を加味して観ると不思議と笑えるから困る。
普段は温厚なあの人がガチな悪党やっていたりと、そういった視点で楽しむのも面白いかも?。
製作費がないといいつつ、これだけの豪華メンバーが揃うのも監督の人望の厚さでしょうか?。
 
10月より全国公開される続編『アウトレイジ ビヨンド』が第69回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品されましたが、この手の暴力メインの映画って普通は門前払いな気がするんですが、それだけ北野作品は特別なんですかね?。