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『カメラを止めるな!』(2017年) -★★★★☆-

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遅れてやってきた日本の『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』とも言える低予算制作から口コミで大ヒットとなった『カメラを止めるな!』がパクリ騒動にけりを付け後腐れのない綺麗な身になって地上波初全編ノーカット放送されたので鑑賞。
盗作騒ぎの決着といい、日本アカデミー賞の受賞といい、いろいろタイミングが良過ぎて何か大きな力が働いているような気もしなくはないが、それはこの際良しとしよう。

興味があったので今日まで情報をシャットアウトし、周りの絶賛評価から来る色眼鏡も捨てて臨んだのですが、いやぁ~面白かったですね~。
こういうジャンルの作品はあんま観ないので適切な例えが見当たらないのですが、ぱっと浮かんだのは三谷幸喜監督の『ラヂオの時間』でしょうか?。
濃い~登場人物もさることながら作中で描かれる演劇愛、終盤に掛けて伏線が組み上がって大団円に向かう感じなんかは元が舞台劇という点でも同じDNAを感じます

素人臭い序盤のワンカットシーン。
そこに潜んだ数々の違和感が終盤できっちり明かされるカタルシス
そして「映画製作は共同作業だ!!」と高らかに宣言するかのような爽快なラスト。
粗削りながら微笑ましく、人間味溢れる「愛」のこもった作品でした。