旧いまここにあるもの

Yahoo!ブログ時代のアーカイブ。記事内のリンクが上手く機能しなかったり、タイトルが文字化けしたり、画像のアスペクト比が可笑しいのはダメダメな移行機能の所為。新ブログはこちら→https://imakokoniarumono.hatenablog.com/

『キック・アス』(2010) -★★★★☆-

イメージ 1

スタッフ&キャスト

原題: KICK-ASS
製作: 2010年 イギリス/アメリ
時間: 117分
原作: マーク・ミラー、ジョン・S・ロミタ・Jr 
監督: マシュー・ヴォーン 
脚本: ジェーン・ゴールドマン 、マシュー・ヴォーン
音楽: ジョン・マーフィ 、ヘンリー・ジャックマン 、マリウス・デ・ヴリーズ 、アイラン・エシュケリ 
出演: アーロン・ジョンソン(デイヴ・リゼウスキ(キック・アス))
    クリストファー・ミンツ=プラッセ(クリス・ダミコ(レッド・ミスト))
    マーク・ストロング(フランク・ダミコ)
    クロエ・グレース・モレッツ(ミンディ(ヒット・ガール))
    ニコラス・ケイジ(デーモン(ビッグ・ダディ))
    ギャレット・M・ブラウン(-)
    クラーク・デューク(マーティ)
    エヴァン・ピーターズ(トッド)
    デボラ・トゥイス(-)
    リンジー・フォンセカ(ケイティ)
    ソフィー・ウー(エリカ)
    エリザベス・マクガヴァン(-)
    ステュー・ライリー(-)
    マイケル・リスポリ(ビッグ・ジョー)
    ランダル・バティンコフ(-)
    デクスター・フレッチャー(-)
    ヤンシー・バトラー(-)
    オマリ・ハードウィック(マーカス)
    ザンダー・バークレイ(-)
    クレイグ・ファーガソン(-)

あらすじ

コミックオタクでスーパーヒーローにあこがれる高校生デイヴ(アーロン・ジョンソン)は、ある日、インターネットで買ったスーツとマスクを身に着けヒーローとして活動を始める。
何の能力も持たない為、初日から暴漢にあっさりとやられしまうのだが、その捨て身の活動がネット上で評判となり“キックアス”の名で一躍有名になってしまう…。

予告映像

感想

最新作『X-MEN ファースト・ジェネレーション』が好評なマシュー・ヴォーン監督がブラッド・ピットプロデュースの下、製作したカルト作『キック・アス』を観賞。
 
アメコミの体裁を取りながら放送禁止用語や下ネタを連発する登場人物。
ポップなカラーとは裏腹にこれでもかと繰り広げられる人体欠損暴力描写。
極めつけは幼女が嬉々として凶器を振り回し可憐な容姿からは想像もつかない罵詈雑言を口走りながら悪党共を血祭りにあげて行くトンデモ映画である。
 
二次元幼女のエロは児童ポルノだと言って取り締まる癖に、11歳の子供が人殺しをする実写映画は興行ランキング1位に輝いてしまうアメリカさんは流石としか言いようがない。
不道徳のオンパレードで頭の固い人間が観たら顔を真っ赤にして怒り出すこと請け合い。
しかし私の様な捻くれた人間にとってはこの上無く面白い!!。
 
主人公を差し置いて本作の顔となったクロエ・グレース・モレッツ演じるヒットガールは噂通りの破壊力。
平野耕太広江礼威作品でお馴染みの
д ←こんな口をしながら「オ××コ野郎」と相手を罵り、梅津泰臣作品ばりのバイオレンスアクションを繰り広げて行きます。
ホント幼女が大の男をばったばったとぶっ○す映像なんてアニメ以外で初めて観ました。
日本語吹き替え版では沢城みゆきさんが声を担当している点もオタク心くすぐられる。
 
訓練と称し愛娘に銃弾を撃ち込み・誕生日にバタフライナイフを買い与え・殺人術を教え込むキ○ガイ親父、ビッグダディも実生活で迷走しているニコラス・ケイジが演じているとあってもの凄い存在感だ。

他のアメコミと対比した自虐ネタや名作映画からの引用なんかにも「ニヤリ」とさせられ、クライマックスのカチコミシーンは『リベリオン』『ウォンテッド』に次ぐインパクト!!。
普段映画を観る人なんかよりは、アニメなどのサブカル好きにオススメしたい一作。
 
既に続編の話も出ているそうですが、やるなら時間を開けずやって欲しいですね。
だって『ハリーポッター』よろしく、ロリじゃないヒットガールとか御免ですから…。