スタッフ&キャスト
原題: BLACK SWAN
製作: 2010年 アメリカ
時間: 108分
監督: ダーレン・アロノフスキー
脚本: マーク・ヘイマン 、アンドレス・ハインツ 、ジョン・マクラフリン
音楽: クリント・マンセル
脚本: マーク・ヘイマン 、アンドレス・ハインツ 、ジョン・マクラフリン
音楽: クリント・マンセル
出演: ナタリー・ポートマン(ニナ・セイヤーズ)
ヴァンサン・カッセル(トーマス・ルロイ)
ミラ・クニス(リリー)
バーバラ・ハーシー(エリカ・セイヤーズ)
ウィノナ・ライダー(ベス・マッキンタイア)
バンジャマン・ミルピエ(-)
クセニア・ソロ(-)
クリスティーナ・アナパウ(-)
ジャネット・モンゴメリー(-)
セバスチャン・スタン(-)
トビー・ヘミングウェイ(-)
ヴァンサン・カッセル(トーマス・ルロイ)
ミラ・クニス(リリー)
バーバラ・ハーシー(エリカ・セイヤーズ)
ウィノナ・ライダー(ベス・マッキンタイア)
バンジャマン・ミルピエ(-)
クセニア・ソロ(-)
クリスティーナ・アナパウ(-)
ジャネット・モンゴメリー(-)
セバスチャン・スタン(-)
トビー・ヘミングウェイ(-)
あらすじ
ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するバレリーナのニナは踊りが完ぺきな優等生のような女性。
突如舞い込んだ重役のプレッシャーや周囲の心無い噂、そして自分とはかけ離れた狡猾で官能的な黒鳥を演じることへの不安からニナは精神的に追い詰められていく…。
予告映像
感想
『π』『レクイエム・フォードリーム』『レスラー』など評価が高い作品を生み出し続けるダーレン・アロノフスキーが監督し、主演を務めたナタリー・ポートマンが見事な役作りと体当たりの演技でアカデミー主演女優賞を獲得した話題作。
その一方で映画ファンからは今敏監督が1998年に発表したアニメーション映画『パーフェクト・ブルー』との類似性を指摘されており問題作と捉える人も多く存在します。
ダーレン・アロノフスキーが兼ねてより今敏監督のファンであると公言していた事や、『パーフェクト・ブルー』のリメイク権を持っている点などもそうした疑惑を深める一因となっている事は確か。
しかしパクったとか、そうでないとかはこの際置いときたいと思う。
とにかくこの作品は
「ナタリー・ポートマンの演技が凄まじい!!」
という言葉に尽きる。
大役を掴んだ重圧から精神に変調をきたし世界が歪み壊れて行く様は演技とは思えず、クライマックスのダンスシーンなどは恐ろしいまでの迫力に釘付けにされてしまう。
あえて荒い画質のカメラを使いドキュメンタリータッチに描く作風。
そして病んだ人間の見る世界を99%のリアルの中に1%の狂気を混ぜ込みながら描く事で、これでもかと不安感を煽っていく。
そして病んだ人間の見る世界を99%のリアルの中に1%の狂気を混ぜ込みながら描く事で、これでもかと不安感を煽っていく。
指の皮を剥いたり、ヤスリで顔を刺すといった幻覚が妙に生々しく、
鏡に映るヒロインがいきなり別の行動を取るカットや、徐々に黒鳥へと変貌していくシーンなどは、視覚効果が上手いこと使われおり知らず知らず観客は彼女の見ている世界へと誘い込まれてしまう。
鏡に映るヒロインがいきなり別の行動を取るカットや、徐々に黒鳥へと変貌していくシーンなどは、視覚効果が上手いこと使われおり知らず知らず観客は彼女の見ている世界へと誘い込まれてしまう。
どこまでが現実で、どこからが空想だったのか?。
そんな疑問すら感じさせる暇もなく物語は大団円へとなだれ込む。
そんな疑問すら感じさせる暇もなく物語は大団円へとなだれ込む。
この手の作品にしては暗くなく、ある種の達成感すら感じさせるラストシーン。
まるで自分自身が当事者であったかの様な錯覚に陥る不思議な魔力を持った映画だ。
まるで自分自身が当事者であったかの様な錯覚に陥る不思議な魔力を持った映画だ。
しかし官能的というか単にエロイシーンが多かったのは個人的にはマイナス。
意味はあるんだけど、あそこまで執拗に描く必要は無かったと思うのだが…。