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『エンド・オブ・ウォッチ』(2012年) -★★★☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: END OF WATCH
製作: 2012年 アメリ
時間: 109分
音楽: デヴィッド・サーディ 
出演: ジェイク・ギレンホールブライアン・テイラー巡査)
    マイケル・ペーニャ(マイク・ザヴァラ巡査)
    アナ・ケンドリック(ジャネット)
    ナタリー・マルティネス(ガビー・ザヴァラ)
    アメリカ・フェレーラ(オロスコ巡査)
    フランク・グリロ(巡査部長)
    デヴィッド・ハーバー(ヴァン・ハウザー)

あらすじ

ロサンゼルスの重犯罪多発地区サウス・セントラルを担当する白人巡査テイラー(ジェイク・ギレンホール)とメキシコ系巡査ザヴァラ(マイケル・ペーニャ)。
固い絆で結ばれた2人は人身売買や麻薬犯罪を次々と検挙し、火災現場から幼い子供を救い出し表彰される。
家族も増え順風満帆に思えたが、彼らの活躍を快く思わないメキシコの麻薬カルテルは2人の抹殺を企てていた…。

予告映像

感想

脚本家としてデビューした後『フェイク・シティ ある男のルール』で頭角を現し、今年アーノルド・シュワルツェネッガー主演の『サボタージュ』とブラッド・ピット×シャイア・ラブーフ共演の『フューリー』が立て続けに公開予定のデヴィッド・エアー監督の『エンド・オブ・ウォッチ』を観る。
 
L.A.で最も犯罪率の高い地域を担当するジェイク・ギレンホールマイケル・ペーニャ演じる固い絆で結ばれた2人の警察官の姿を、車載カメラや彼等が所持しているビデオカメラなどの映像を通して描いていきます。
 
端的に言えば米国版『警察密着24時』。
しかしそこは銃社会アメリカ。
日本のそれが生ぬるく感じられるほどハードである。
 
全編ほぼ野郎の自我撮り映像で展開する華やかさとは無縁の作品ですが、確りとしたキャラクター作りと主演2人の演技力によって物語にグイグイ引き込まれていきます。
他愛のない日常会話や同僚とのやり取りは恐ろしいほど自然で、主観映像で犯罪現場へ踏み込んでいくシーンは緊張感があって手に汗握る。
終盤の銃撃戦なんて戦争映画のような壮絶さだ。
 
カタルシスとは無縁の結末に関しては好みが分かれそうですが、そもそも大衆受けを狙った作品ではないので個人的には有りです。
ただあの位置から乱射されたのに"彼"に流れ弾が当たらなかったというのは、どうにも納得行きませんね。
普通は一緒に蜂の巣でしょ?。
 
本作はロンゼルス市警の全面協力で制作された「お仕事映画」でもあるのですが、こんなの見せられて「警察官になろう!!」と思う人間が果たしているのだろうか?。
いくら給料が良くても、あんな南アフリカ顔負けの危険地帯でパトロールなんて私は御免だね(苦笑)。