親しい人を亡くし、故郷を追われ、未だに避難生活を余儀なくされている人たちにとっては、これからも続いていく現実。
もう一年なんて簡単な言葉で片付けられるのは傍観者だけなんだろうなと思う。
そして原発事故という許し難き人災によって日本はどうなってしまうのか?。
危機的状況下で生まれたあの一体感がそのまま日本という国に蔓延していた停滞感から脱却する切っ掛けになればと淡い希望を抱いてはみたが、被災地の人々が賢明に現実と向き合い生きようとしているのに比べ今の我々はどうだろうか?。
国土や資源を奪い取ろうとする国々に迎合し愛国心を金で売り払ったマスメディア。
身を削る努力もせず値上げや増税を声高に叫ぶ愚かしい権力者。
自分本位な考え方で震災瓦礫の受け入れを拒否し被災者を差別するさもしい人間達。
日本という小さな国の中で生じる歪な温度差。
たった一年で私を含め当事者ではない多くの人々は悪い意味で状況に慣れてしまい、性懲りもなく愚行を繰り返している。
あの日から一年。
そんな自分達の恥ずかしい姿を認識し考えを改め、失われた全てのモノに報いると共に被災地の事を考え行動し支える気持ちを今一度すべての日本人が共有出来ればなと思う。
