ローランド・エメリッヒが手掛けた巨大トカゲが登場するなんちゃってモンスター映画ではなく、世界にその名を轟かせるKING・OF・KAIJUをハリウッドが今度こそ本気で描く『GODZILLA -ゴジラ-』の予告映像第一弾が満を持して公開されました!!。
アメリカ空軍が輸送機からHALO降下(高高度降下低高度開傘)し廃墟と化した街の中で蠢く巨大な背ビレを捕捉する冒頭から重厚な雰囲気を漂わせています。
警報が作動した施設の通路、森を進む地上部隊、襲われる列車、何かに脅える女性、防護服に身を包んだ渡辺謙さん、火の手が上がる空港、ミサイルを輸送する米軍、驚愕し逃げ惑う人々、踏みつぶされた電車と死体の山、穴の開いた高層ビル。
そして黒煙の中で咆哮する我らがゴジラ!!。
「予告」というよりは「特報」的な内容でストーリーの全容を掴む事は出来ませんが、列車が襲われるシーンは初代や84年版でも描かれた「怖いゴジラ」の「お約束」とも言えるシーンなのでファンとしてはニヤリとさせられる。
制作初期の段階から「東宝のゴジラシリーズを尊重しその伝説の一端を担う事が出来る様な作品にする」とアナウンスされていましたが、あの宝田明さんをカメオ出演させるなどスタッフは大真面目に取り組んでいるようで1ファンとして嬉しくなります。
『ダークナイト』のようなテイストで現実にゴジラが現れた場合のリアルなシュミレーションになっているとの事で、そういった意味では『ガメラ2 レギオン襲来』における人類と怪獣(この場合レギオン)のような生存権をかけた非常にシリアスな戦いになるのかもしれません。
ただ平和利用するという詭弁で核を使い作り続ける人類への警鐘という意味では、今の時代のゴジラには相応しい設定なのかもしれません。
監督は製作費数百万円の超低予算映画『モンスターズ』をスマッシュヒットさせた新鋭ギャレス・エドワーズ。
ハリウッドデビュー1作目が自身もファンだというゴジラとあって相当なプレッシャーでしょうが、ここまで来たら良い物に仕上げて頂いて続編が作られるくらいのメガヒット作にして頂きたいと思います。
先行上映しろとは言わないが日本生まれのキャラクターなんだし同時公開くらいの気概を見せて欲しかった…。
プレミア上映くらいはやるかな?。