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『ファースター 怒りの銃弾』(2010) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: FASTER
製作: 2010年 アメリ
時間: 98分
監督: ジョージ・ティルマン・Jr  
脚本: トニー・ゲイトン 、ジョー・ゲイトン 
音楽: クリント・マンセル 
出演: ドウェイン・ジョンソン(ドライバー)
    ビリー・ボブ・ソーントン(警官)
    オリヴァー・ジャクソン=コーエン(殺し屋)
    カーラ・グギーノ(シセロ)
    マギー・グレイス(リリー)
    ムーン・ブラッドグッド(-)
    アドウェール・アキノエ=アグバエ(-)
    ジャン・ホーグ(-)

あらすじ

兄と自分を陥れた者たちを全員抹殺しようと心に誓う男ドライバー(ドウェイン・ジョンソン)は、10年の刑期を終えて出所した直後1人目のターゲットの射殺する。
あと少しで定年を迎える初老の刑事コップ(ビリー・ボブ・ソーントン)と同僚の女性刑事シセロ(カーラ・グギーノ)が、この射殺事件を担当することになるが…。

予告映像

感想

副題がアレですが内容もそんな感じのB級映画です。
ただ無理してA級にしようとせず、端からB級を狙って作った作品というのは個人的には嫌いじゃない。
 
ワイルドスピード MEGA MAX』の全世界的なMEGAヒットや色々と残念だった『G.Iジョー』の続編への出演などですっかり格闘スターから映画スターになってしまったドウェイン・ジョンソンが殺されたブラザーの復讐に燃える男を熱演。
ストーリーも何も「5人の標的に鉛弾ぶち込んでやる!!」ってだけの映画。
登場人物も異様に少ないがビリー・ボブ・ソーントン演じる草臥れた刑事や、何事においても一番でないと気が済まない酔狂な殺し屋などキャラは立っている。
 
そしてこの映画の凄い所は肉体派ドウェイン・ジョンソンを主演に迎えながら格闘シーンを一切設けていない点。
あの筋肉を一切生かさずドライブテクとリボルバー1丁で事を済ませてしまうのだ。
普通だったら1か所くらい入れたくなるだろうが、この監督はそれをしない。
きっとマトモじゃない(笑)。
 
殺しに行ったら相手に息子が居たり、改心して善の道を歩んで居たりと主人公が復讐という行為に苦悩しながら、やがて事件の黒幕に辿り付く展開は、お決まりだがテンポ良い作りでサクッと観れる。
オススメする程の作品ではないが時間潰し程度の気持ちであればなかなか楽しめると思う。
 
ただ予告で使われてる一番派手なアクションシーンが公開版だと丸々カットされているので要注意。
BDには特典として、それらのシーンが用いられた別エンディングも収録されていますが、こういう詐欺まがいの予告映像を作り観客を騙す映画会社の神経を疑います。