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『狼の死刑宣告』(2007) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: DEATH SENTENCE
製作: 2007年 アメリ
時間: 106分
監督: ジェームズ・ワン 
脚本: イーアン・マッケンジー・ジェファーズ
音楽: チャーリー・クロウザー 
出演: ケヴィン・ベーコン(ニック・ヒューム)
    ケリー・プレストン(ヘレン・ヒューム)
    ジョン・グッドマン(ボーンズ・ダーリー)
    ジョーダン・ギャレット(ルーカス・ヒューム)
    スチュアート・ラファティ(ブレンダン・ヒューム)
    ギャレット・ヘドランド(ビリー・ダーリー)
    マット・オリアリー(ジョー・ダーリー)
    アイシャ・タイラー(-)
    エディ・ガテギ(-)
    リー・ワネル(-)
    リッチ・セラウロ(-)

あらすじ

家族と幸せな生活を送るニック・ヒュームは投資会社に勤め妻と2人の息子を持つ平凡な男だった。
しかし長男のブレンダンがギャングの度胸試しで殺され全てが一変。
犯人は逮捕されるも納得のいく刑罰が下されないと知った彼は法廷で裁くことを断念し自らの手で復讐(ふくしゅう)を果たす。
だがその結果、ギャングからの報復が残された家族の身にまで及んでしまう…。

予告映像

感想

話題作ばかり観ていると無性に観たくなるマイナー映画。
日本での知名度は殆どありませんが本作の監督は『SAW』のジェームズ・ワン。主演はケヴィン・ベーコンとそれなりに豪華。
 
通の間で評判が良かったので試してみたのですが、私の感性には全くと言って良いほど合わず、
原作が原作なので仕方ないのでしょうが全ての展開が古典的過ぎて何の感慨も沸いて来ません。
 
物語は、
幸せな家庭をギャングの遊びでぶち壊された子煩悩な良き夫が彼等レベルの悪党に堕ちてまで復讐を果たす。
という、よくあるお話。
この手のジャンルは基本的に好きなんですが、説教臭いのだけはマジ勘弁。
 
だって全面的に相手が悪いのに、何で行動を起こした主人公が悪いみたいな空気になってんの?。
現実世界で散々被害者が虐げられ、加害者が保護されてるんだから、フィクションの世界でくらい悪党を裁いてスカッとさせてよ。
それこそ「必殺シリーズ」みたいにさ。
 
小手先の技術に頼らず基本に立ち返った演出などは見応えがあり、特に中盤のチェイスシーンとそのハイライトである立体駐車場でのワンカット長回しシーンなどは圧巻。
アクションシーンも地味ながら良く出来ているのですが、設定の古臭さや脚本の粗を含め、今更観る様な作品だとは到底思えませんでした。