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『プレデターズ』(2010) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: PREDATORS
製作: 2010年 アメリ
時間: 107分
監督: ニムロッド・アーントル 
脚本: アレックス・リトヴァク 、マイケル・フィンチ
音楽: ジョン・デブニー
出演: エイドリアン・ブロディ(ロイス)
    ダニー・トレホ(クッチーロ)
     トファー・グレイスエドウィン
     ローレンス・フィッシュバーン(ノーランド)
     アリシー・ブラガ(イザベル)
    ウォルトン・ゴギンズ(スタンズ)
    マハーシャラルハズバズ・アリ(モンバサ)
    オレッグ・タクタロフ(ニコライ)
    ルイ・オザワ・チャンチェン(ハンゾー)

予告映像

感想

マニアな作品を作らせたらハリウッド1のロバート・ロドリゲスがプロデュースし、『アーマード 武装地帯』の出来を見る限り何故抜擢されたか解らないニムロッド・アーントルが監督したシリーズ最新作。
 
今回は狩りを目的に地球から拉致された"その道のプロ"がプレデターの用意した惑星で戦わされるという単純明快なサバイバル劇。
随所に1作目を踏襲した設定・描写が見受けられ、シュワちゃんの事に言及するシーンなんかも飛び出して「ニヤリ」とさせられます。
(ただし街中であれだけドンパチやった2作目はどういう訳か完全スルー)
 
普段は温厚な役の多い草食系男子エイドリアン・ブロディが目的の為には手段を選ばないタフな傭兵を演じていたり、
ルイ・オザワが演じる無駄に格好良いジャパニーズ・ヤクザが仲間を逃がす為に日本刀一本でプレデターと渡り合ったり、
落ち目な役が板に付いて来たローレンス・フィッシュバーンロバート・ロドリゲスの身内押し?で出演したダニー・トレホとどっこいどっこいの"やられ役"だったりと、
意外性溢れる豪華キャスティングと、個性豊かな危ないキャラクター達は魅力的なのだが、肝心のストーリーは主人公達が空中に放り出される冒頭からエンディングに至るまで何の捻りもなく一本道。

オチも予想通りだし伏線と呼べる伏線も1ヶ所(例の花)くらしか存在せず、しかもそれがプレデターを倒す為では無いと言うのも拍子抜け。
そのプレデターもタイトルが複数形の「ズ」なのに結局4体しか出て来ません。
予告で大量のレーザーが照射される思わせぶりなカットがありますが、実際は1つだけなので要注意。
アレは完全に詐欺です。
 
初期2作品みたいに人間の生皮剥いだりするグロ描写はなりを潜め、肝が据わりまくった頼もし過ぎる主人公たちのお陰で姿の見えないプレデターに追い詰められるあのドキドキ感もすっかり無くなってしまった。
心臓に優しくなったと言えば聞こえは良いが、失った物は余りに大きい。
私的には『エイリアンvsプレデター』のエイリアンを人間に置き換えただけというのが正直な感想です。