旧いまここにあるもの

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ガイナックス×プロダクションI.G製作のOVA『フリクリ』のBD-BOXが届きました。

ガイナックス×プロダクションI.Gという『エヴァ旧劇場版』を製作したチームが2000年~2001年に掛けて全6巻でリリースしたカルト的OVA作品『フリクリ』が満を持してBlu-ray化されました。
 
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写真は私の『フリクリ』コレクション。
後ろが最初に出たVHSとDVD。
手前が本日届いたBD-BOXと、以前発売されたDVD-BOXです。
(原画集やウエダハジメさんによるコミカライズ版など関連書籍も集めようかな?)
 
 
さぁ、みなさんはこの作品の事を知ってるかい?。
海外(特にアメリカ)では非常に人気のある作品なんですが、日本ではスルー気味だったりするんですよね。
 
監督は新旧エヴァ庵野さんの右腕として活躍する鶴巻和哉さん。
脚本に『少女革命ウテナ』の榎戸洋司さん。
キャラクターデザインは言わずと知れた貞本義行さん。
主題歌&挿入歌は知る人ぞ知る人気ロックバンドthe pillowsが担当しています。
 
ストーリーは捻くれ者の少年が宇宙人を自称する謎の女性に出会った事で大事件に巻き込まれていく、
バトルあり、パロディあり、シリアスあり、コメディあり、ラブストーリーありの青春SFナンセンスアニメーション!!。
正直カテゴライズ不能で何でもありの世界観は理屈で考えてちゃ付いてこれません。
言ってしまえば「考えるな感じるんだ」という表現がピッタリの「脊髄反射アニメ」です。
  
私自身は『エヴァ旧劇場版』からの流れで『フリクリ』に興味を持ち、
当時モロに時代の変わり目で前半3巻をVHS、後半3巻をDVDで購入したりしました。
後に出たDVD-BOXも購入しているのですが、今回のBlu-rayには海外盤のDVDにのみ収録された鶴巻監督のオーディオコメンタリーが国内初収録されるとの事で三度購入する事と相成りました。
 
イメージ 2
 
BD-BOXはえらくコンパクトです。
昔は「大きい事は良い事だ」と言いましたが、今やちっさい方が良いみたい…。
 
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外箱は紙製。
一番最初のパッケージを彷彿とさせます。
 
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中身はこんな感じですが、パッケージが非常に癖のある作りで開けるのに苦労しました。
というのもこの商品、お菓子のパッケージを模した作りになっていて、中身を取り出すには箱の上部の点線を「ベリッ」と剥がさないといけないのです。
 
しかもディスクトレーは↓の様にビニールで真空パックされている凝り様。
 
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私は付属物含めて綺麗に保存したいので時間を掛けて慎重に開封…。
気にしない人は良いんだろうけど、私は酷く神経を擦り減らしました(汗)。
 
そうそう忘れちゃいけないBlu-ray BOXの収録内容ですが、
本編全6話。
the pillowsの楽曲をフューチャーした「FLCL MUSIC DVD」。
店頭プロモーション映像。
ノンクレジットED。
「Ride On Shooting Star」PV。
「HYBRID RAINBOW」フリクリ仕様MUSIC CLIP。
サウンドトラックに収録されていたオーディオドラマ
となっており、これらの映像がBlu-rayディスク2枚に収められています。
 
映像面に関して言えば略網羅されているので「決定版!!」と言っても過言ではないと思いますが、ブックレットはDVD-BOXの物と比べるとかなり貧相でした。
しかし今まで『フリクリ』を観た事ない人には間違いなくオススメの商品ですね。
 
本作には『新劇場版』の元ネタと思しき点も多々あるのでエヴァファンの方も要チェック。
例えばヒロインのハルハラ・ハル子は語尾に「にゃ」と付ける癖はマリへと受け継がれてますし、
クライマックスの大スペクタクルシーンでは空が赤く染まり瓦礫や巨大な岩が無重力状態の様に宙を舞う等、覚醒した初号機によるサードインパクトを彷彿とさせます。
他にも、色々と『新劇場版』への系譜が見てとれるので、少しでも興味の沸いた方は『Q』の公開までの暇な時間にでも観ておくと良いと思います。