旧いまここにあるもの

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『プライベート・ライアン』と『ファイト・クラブ』をBlu-rayで買い直しました。

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両作品ともDVDで既に持っているのですが、Blu-rayで買う価値のある作品なので再購入。
 
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『プライペート・ライアン』のDVDは日本語吹き替えの収録されていないアドバンスト・コレクターズ・エディションしか持っていなかったので今回初めてソフト版の吹き替えを聞きましたが、やっぱり微妙ですね…。
日曜洋画劇場」でON AIRされたバージョンがもの凄く良い出来だったのでガッカリ。
正直あっちの吹き替え音声を収録して欲しかった。
権利問題諸々で無理だろうけどさ…。
 
具体的に「日曜洋画劇場」のどういった点が良いかと言うと、まずキャスティングでして、
とにかく山寺宏一さんのトム・ハンクスが嵌り役!!。
どちらかと言えば江原正士さんのイメージが強いですが山寺さんも良いですね~。
更に草尾毅さんのマット・デイモンもDVD版や近年持ち役になりつつある平田広明さんよりもキャラクターのイメージに合っています。
 
そして台詞回しも杓子定規で面白みのないソフト版よりTV版の方が生々しくて良い!!。
例として冒頭のオマハビーチで火炎放射機によって炎に包まれたナチス兵に対しアメリカ側の兵士が
ソフト版では「撃つな!もう焼け死ぬ!」と言うのに対し、TV版では「撃つな!焼き殺せ!」と言います。
ニュアンスとしては僅かな違いですが、どちらがより戦争の狂気を表現しているかは一目瞭然。
日曜洋画劇場」版は映像と日本語音声のミキシングも非常に上手く画面に対して浮く事もありません。
 
こんな事言っても両バージョン視聴した人以外には何のこっちゃ解らないと思いますが、とにかく良い出来だったんです。
もう一度TVでやってくれたらBlu-rayで永久保存したいと常々思っております…。
 
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そしてもう一方はデヴィット・フィンチャー監督のカルト映画『ファイト・クラブ』
こちらは『プライペート・ライアン』と違って断然ソフト版の吹き替えをオススメします。
山寺宏一さんのブラット・ピット。平田広明さんのエドワート・ノートン。高野乃さんのヘレナ・ボナム・カーター
もう最高です。
正直、オリジナル音声+戸田奈津子さんの字幕なんかより断然イイ!!。
(というか戸田奈津子さんの字幕って堅苦しくて個人的には好きじゃない)
特にこういった捻りの効いた会話劇がメインの作品では文字数の制限もあって字幕では本来の魅力を伝えきれていないと強く感じる。
そういった字幕では表現出来ない独特のニュアンスが日本語に変換される事ですんなりと入って来て、より深く楽しめる事請け合い。
字幕派の人も是非一度観て頂きたく思います。
 
ところでネット上では本作のクライマックスで主人公たちが死んでしまった、という見解が多いみたいだけど私自身は全くそういう考えに至らなかったので驚きました。
タイラーは「プロジェクトメイヘムは殺人計画じゃない」と断言してるし、冒頭で「ここはビルの破壊ショーを眺められる特等席」というナレーションがあるんだから、自分達の居るビルを爆破するなんて会話の流れからして不自然な気がしますし、
最後に画面が揺れるのも爆破の衝撃というよりタイラーが「あのカット」を無理矢理ぶち込んだからではないのだろうか?。
私の中ではこれっぽっちも死亡エンドという考えには至らないんだけど、この意見て少数派なのかな?。