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Blu-ray「機動戦士ガンダムUC episode.1 ユニコーンの日」レビュー

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終戦のローレライ』『亡国のイージスなどで知られる福井晴敏さんの手掛けた『ガンダムUC』が遂に映像化されました!!。
先頃、各都市で行われた先行上映の評判がすこぶる良かったので私も思わずBlu-ray版を購入。

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初回特典はカトキハジメさんの描き下ろしイラストを使用したスリーブジャケット。
純白のユニコーンが美しい!!。

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収録内容は本編のみで特典映像などは無し。
しかしBD-LIVEを利用すればPVなどを視聴する事が可能となっており、今後も追加コンテンツを配信していく予定だそうです。

世界同時展開とあって音声は日本語(5.1ch・2chの2バージョン)に加え英語音声(こちらも5.1ch・2chの2バージョン)を収録。
字幕に関しても日本語・英語・仏語・西語・中国語繁体字(広東語・北京語)から選択する事が可能となっております。



episode.1 「ユニコーンの日」

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■脚本 むとうやすゆき ■コンテ 古橋一浩 ■演出 古橋一浩 佐藤照雄

「シャアの反乱」から3年の月日が流れた「U.C.0096」
建設中のスペースコロニー「インダストリアル7」にあるアナハイム・エレクトロニクス工業専門学校に通う学生バナージ・リンクスはある日、謎の少女オードリー・バーンと運命的な出会いを果たす。
戦争を止める為にこのコロニーに来たと語るオードリーの言葉に特別な重みを感じたバナージは協力を申し出る。

同じ頃、この宇宙世紀を根底から覆すと言われる「ラプラスの箱」を保有する「ビスト財団」と「袖付き」と呼ばれるネオ・ジオンの残党組織がコロニー内で接触を謀りある物の取引を行っていた。
密かにその情報を入手した連邦軍は「ラプラスの箱」が「袖付き」の手に渡る事を恐れ密かにコロニー周辺にMS部隊を展開、奪取の機会を窺っていた…。


待望の宇宙世紀ガンダムの新シリーズとあってスタッフ一同並々ならぬ気合いで作っている事が画面全体からひしひしと伝わって来ます。
1つ1つのシーンの画密度がさすがOVAといった感じで、ユニコーンクシャトリヤなど線が異常に多いMSもグリグリ動いており感動!!(今時こんなデザインを手描きでやるリスクを背負えるのはガンダムシリーズ位だもんな…)。

ストーリーに関してはガンダムについて最低限の知識があれば初心者でも問題無く楽しむ事が出来ると思います(勿論ガンダムに詳しければ詳しい人程ニヤっと出来るシーンや台詞があります)。
前半部分でのバナージとオードリーの出会いは古典的なボーイミーツガールであり、後半でコロニーが戦火に包まれ主人公がMSに乗り込むという展開はガンダムシリーズのお約束を確りと踏襲しており導入話数としてはベストな構成になっています。

重厚感溢れるMS戦と各勢力の思惑が錯綜する人間ドラマ。
極一部の人間の愚行によって不条理な死を迎える人々の描写。
呆気なく崩壊する平和な世界を目の当たりにする主人公。
そんな運命を翻弄されていく人々の物語は非常に見応えがあり58分間があっという間に過ぎてしまいました。

例によってユニコーンガンダムがデストロイモードが発動しクシャトリヤに斬りかかるという、某週刊少年ジャ○プよろしく蛇の生殺し的な終わり方でこの後の展開が気になって仕方ありません!!(私は原作未読なものでして…)。
第2巻の発売は秋口になるとアナウンスがありましたので、単純計算で全6巻を半年に一本のペースで発売したとしても完結するまで約3年…。
中々どうして先は長そうなので気長に待とうと思います。

その間に新たなTVシリーズが始まりそうで怖いな…(苦笑)。