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『トランスフォーマー:リベンジ』 ★★★☆☆

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原題 TRANSFORMERS: REVENGE OF THE FALLEN
製作 2009年 アメリ
時間 150分
製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ
監督 マイケル・ベイ
脚本 アーレン・クルーガーロベルト・オーチーアレックス・カーツマン
音楽 スティーヴ・ジャブロンスキー
出演 シャイア・ラブーフ(サム・ウィトウィッキー)
    ミーガン・フォックス(ミカエラ
    ジョシュ・デュアメル(レノックス)
    タイリース・ギブソン(エップス)
    ジョン・タートゥーロ(シモンズ捜査官)
    レイン・ウィルソン(-)
    イザベル・ルーカス(-)
    アメリカ・オリーヴォ(-)
    マシュー・マースデン(-)
    サマンサ・スミス(-)
    グレン・モーシャワー(-)
    ケヴィン・ダン(ロン・ウィトウィッキー)
    ジュリー・ホワイト(ジュディ・ウィトウィッキー)
    ジャレブ・ドープレイズ(-)
    ジョン・ベンジャミン・ヒッキー(-)

あらすじ

あらゆる物にトランスフォームする能力を持つ金属生命体の戦争に巻き込まれた少年サム・ウィトウィッキーが人類の味方オートボットと共にディセプティコンから地球を救ってから早2年。
危機は去り世界は平和を取り戻したかに見えたが、その裏ではオートポットとアメリカ軍による特殊部隊「NEST」がディセプティコン残党の掃討作戦を継続していた。
その中で次第に明らかになる敵の新たな企み。
時を同じくして普通の学生としての生活を取り戻したサムの身にも不可解な出来事が起こり始める…。

予告映像


感想

前作が大ヒットして調子に乗ったのか、その続編として更なる金と技術と時間を費やし制作された本作は、辻褄も何も関係無しに品の無いギャグと派手なアクションで押し切る大味でやりたい放題でおバカなアクション映画超大作となってしまいました(一応褒めてます)。

流石はマイケル・ベイと言うべきか大迫力の映像と其れに不釣り合いな程に低レベルな下ネタが満載で色々な意味でアメリカ人が大喜びしそうな映画。
事実本国では興行収入が4億ドルを越えるメガヒットだそうです。

本編が始まると行き成りアメリカ軍は上海で一般人を巻き込んだ市街戦を繰り広げます。
中盤ではディセプティコンの攻撃でサラッと7000人以上の死者が出たと思ったら、最終的にはエジプトに乗り込んだアメリカ軍が世界遺産を破壊しながらロボットと戦争をおっ始める始末…。
「他国と戦争を始める気か!!」とか外交政策はどうなってるんだ!!」とかそんな細かい事を気にしていたら観れません(笑)。

言わずもがな上記戦闘シーンの映像面は一作目を凌駕する圧倒的クオリティ&物量で展開し、トランスフォーマーも敵・見方共に数が一気に増えているのですが、その反面一体一体のキャラクターやアクションシーンを描き切れておらず、特に乱戦状態のクライマックスでは人間とロボットがゴチャゴチャに入り乱れ誰が誰を倒したのか・誰が何をしたのか全く解りません。
人類側(レノックスやエップス)の見せ場も前作ほど多くないですし、技術的には劣っていても戦闘シーンの解り易さ・格好良さは断然一作目の方が良いと思います。

ストーリーは簡潔に言えば「ピンチを知恵と勇気で乗りきって敵を倒す物語」です。
王道と言えば聞こえは良いですが悪く言えば稚拙で随所に挿入される下ネタを含むギャグシーンが健全な雰囲気に水を差します。
「タマだ」「ナニだ」と下品な言葉を連発したと思えば、動物・人間・ロボットが頻繁に女性にさかっており、本筋が真面目であってもシリアス感が持続しません。
これがアニメならば許せますが、リアルな兵器描写を含めた実写で人がドンドン死んで行くロボットとの戦争やってる傍らで大の大人が大真面目にこんな事してどうする(苦笑)。
私を含めて「バカだね~wwwww」と笑って楽しめる人は良いですが、お堅い人には絶対オススメ出来ない。

そして爆発・爆発・また爆発を経て悪党の親玉を気持ち良く成敗して終わるハリウッド的サービス精神に溢れたラストシーンで締め括る150分間。
ここまでやったら細かな事で文句言う気も失せます(笑)。

本作は映像面では前作トランスフォーマーを、下品さでは同じマイケル・ベイ監督作品バッドボーイズ2バッドを越えていると断言出来ます。
とにかく頭を使う必要なんてありません!!。
遊園地のアトラクション感覚で楽しめば十分に満足出来る映画なのですから…。