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『アイ・アム・ナンバー 4』(2011年) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: I AM NUMBER FOUR
製作: 2011年 アメリ
時間: 110分
原作: ピタカス・ロア
監督: D・J・カルーソー 
脚本: ルフレッド・ガフ 、マイルズ・ミラー 、マーティ・ノクソン
音楽: トレヴァー・ラビン
出演: アレックス・ペティファー(ジョン/ナンバー4)
    ティモシー・オリファント(ヘンリー)
    テリーサ・パーマー(ナンバー6)
    ダイアナ・アグロン(サラ)
    カラン・マッコーリフ(サム)
    ジェイク・アベル(マーク)
    ケヴィン・デュランド(モガドリアン司令官)

あらすじ

潜在的な特殊能力を有する9人の“選ばれし若者”たちが、自分の能力や運命が与えた使命さえ知らぬまま何者かに命を狙われ続け、孤独な日々を送っていた。
あるとき、彼らの中の3人が殺され、“ナンバー4”の力が覚醒。
ジョン・スミス(アレックス・ペティファー)という偽名でアメリカの片田舎に暮らす彼は敵から逃げることをやめ、戦う決意を固めるが…。

予告映像

感想

マイケル・ベイ(製作)とD・J・カルーソー(監督)がティーンエイジャーを主役に作った読み切りマンガ的お手軽アクションムービー。
 
転校初日に可愛いあの子と知り合ってイチャイチャしてたらクラスのガキ大将に目を付けられ嫌がらせを受ける主人公。
しかし彼の正体は故郷の惑星を滅ぼされ追手から地球へと逃れて来た宇宙人だったのです。
 
という訳でご多聞に漏れず追って来た刺客と戦う羽目になるのですが、敵がどう考えても主人公たちの母星を破壊するほど優れた種族とは思えず、とにかく雑魚臭が半端ない。
強靭な肉体や特殊な力を持つ訳でもなく時代錯誤なSFビーム銃で武装し、知能のない獣を手先として飼い馴らす。
人類の兵器(ショットガン)で簡単に怯み、数で劣る主人公たちに簡単に撃退されるなど、実に味気ない。
 
小説が原作らしいのだが、この映画版に関して言えば圧倒的な説明不足。
そもそも主人公の母星の事も種族の事にも全く言及せず、敵の正体やどうして地球を選んだかなど、描くべき部分を完全にすっ飛ばし、その替わり主人公のスクールライフを長々と見せ付ける。
可愛いあの子とデートしたり、虐められっ子と仲良くなったり、何をメインにしたいのかサッパリ解らない。
 
アイアンマンみたいに手が光ってビームではなく念動力を使える様になった主人公と、行き成り現れたもう1人の能力者が繰り広げるアクションシーンはそこそこ観れましたが、ラストも「反響あったら連載しまっせ」という少年ジャンプの読み切り漫画的な思惑が見え隠れする終わらせ方で実に微妙でした。