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『アメリカン・ギャングスター』 ★★★☆☆

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スタッフ&キャスト

原題 AMERICAN GANGSTER
製作 2007年 アメリ
時間 157分
監督 リドリー・スコット
脚本 スティーヴン・ザイリアン
音楽 マルク・ストライテンフェルト
出演 デンゼル・ワシントン(フランク・ルーカス)
ラッセル・クロウ(リッチー・ロバーツ)
キウェテル・イジョフォー(ヒューイ・ルーカス)
キューバ・グッディング・Jr(ニッキー・バーンズ)
ジョシュ・ブローリン(トルーポ刑事)
テッド・レヴィン(ルー・トバック地方検事)
アーマンド・アサンテ(ドミニク・カッターノ)
ジョン・オーティス(ジェイ・リヴェラ)
ジョン・ホークス(フレディ・スピアマン)
カーラ・グギーノ(ローリー・ロバーツ)
RZA(モーゼス・ジョーンズ)

あらすじ

70年代初頭アメリカ。
フランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)は、NYのハーレム街を牛耳るギャングのボスの元で運転手・兼ボディガードとして絶大な信頼を得ていた。
彼の死後ルーカスはべトナム戦争によって拡大した麻薬の需要に目を付け、原産地から駐留する軍を使い、高純度のヘロインを直接密輸し「ブルー・マジック」と名付け売り出す。
すると国内に溢れる純度の低い麻薬は瞬く間に駆逐され、ルーカスは裏の世界で圧倒的な地位と巨万の富を得る。

いつしか「ブルー・マジック」は一大ブランドとなり警察も捜査を始めるが、決して表だった行動をしない無名の黒人が麻薬王だとは誰も気付かない。
だが特別麻薬捜査班に所属するリッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)だけは、ルーカスこそが全てを仕組んだ首謀者だと確信し捜査を進めていた…。

感想

ルーカスという男はとんでもない現場叩き上げの人物。
学校にも通えず父親代わりのギャングのボスの行動を観察し奇抜な発想で数年のうちに億万長者になった。
もし麻薬以外で成功していたらアメリカンドリームの体現者として胸を張れただろうが、実際は犯罪によって裏のアメリカンドリームを手に入れそれによって身を滅ぼした。
やった事は褒められた物ではないが、この映画は1人の男の成功と挫折が描かれている。

実話なのに(実話だからか)ラスト間際までのストーリーは簡単に先が読めてしまう。
しかし[家庭を大事にする犯罪者"ルーカス"]と[家庭を顧みない警官"ロバーツ"]、
真逆と思われた2人の「漢」がラストにした"ある取引"と"その結果"によって70年代アメリカが大きく変わった事には「事実は小説よりも奇なり」と言う他無い。

演技派で固めた出演陣とリドリー・スコット監督の美的センスの冴える映像も必見!!。



本編とは関係無いのだが、個人的にはノーマン・リーダスがいつもながらチョイ役で出演していて驚きました。
早く『処刑人2』が観て~!!。