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『劇場版 空の境界/第二章 殺人考察(前)』 ★★★☆...

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スタッフ&キャスト

製作 2007年 日本
時間 58分
監督 野中卓也
原作 奈須きのこ
脚本 平松正樹
音楽 梶浦由記
声の出演 坂本真綾両儀式
     鈴村健一黒桐幹也
     中田譲治荒耶宗蓮
     本田貴子蒼崎橙子

あらすじ

変わり者の学生"黒桐幹也"は学校でいつも一人の和服の少女"両儀式"に興味を持つ。
最初は何かと世話を焼いてくる幹也を煙たがる式だったが、何を言っても動じない彼の性格に半ば諦めを感じ徐々に心を許して行く。
だがある時"式"の中に存在するもう一人の人格"織"が幹也に接触して来る。
"織"は界隈で起こっている連続猟奇殺人事件があたかも自分達の犯行であるかの様に語り、"式"もこれ以上関わりを持つなと忠告する。
突き放された幹也だが「自分は式を信じる」と決意し、彼女が犯人では無いと言う確証を求め行動を起こすのだが…。

予告映像


感想

前作の第一章より過去の話、かつ前後編の前編の章。
式と幹也の出会いが描かれ、一見すると学園の変わり者同士のプラトニックなラブ・ストーリーとして観えなくも無い。
だが其処に本来は不似合いな連続猟奇殺人や多重人格と言った"異質"が共存する。
内面世界とも捉えられる全編を通じて漂う独特の空気感は個人の回想シーンを観ている様で、全てが式と幹也を中心に展開して行く。
まるで夢物語の様な"幻想"と"狂気"が交錯し、容赦無い惨殺現場の描写。式の殺人と言う行為への価値観。独特な語り口。これぞ『空の境界』ワールドと言えるのかも知れ無い…。

嗚呼~早く後編が観たい。それとも原作を先に読むべきだろうか。