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『あるいは裏切りという名の犬』 ★★☆☆☆

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スタッフ&キャスト

原題 36 QUAI DES ORFEVRES
製作 2004年 フランス
時間 110分
監督 オリヴィエ・マルシャル
脚本 オリヴィエ・マルシャル 、フランク・マンクーゾ 、ジュリアン・ラプノー
音楽 アクセル・ルノワール 、エルワン・クルモルヴァン
出演 ダニエル・オートゥイユジェラール・ドパルデューアンドレ・デュソリエヴァレリア・ゴリノロシュディ・ゼムダニエル・デュヴァルミレーヌ・ドモンジョ 、フランシス・ルノー 、カトリーヌ・マルシャル 、ソレーヌ・ビアシュ 、オーロル・オートゥイユ 、オリヴィエ・マルシャル 、アラン・フィグラルツ

あらすじ

かつて親友だったレオとクラン、しかし一人の女性を愛した事や、警察内部での権力争いで、今は対立関係にあった。
そんな中、連続して起こる現金輸送車強盗事件、犯人逮捕に威信を掛ける警察は指揮高揚の為、犯人を逮捕した人間を時期長官にすると言う話まで出てくる。
自らの仕事を黙々とこなすレオと、野心家で出世欲の強いクランは犯人逮捕に奔走するのだが…。

感想

男臭い映画ではあったが、男と男の対決色は弱いかな~。
過去の三角関係でレオに女を取られた出世欲の強いクランが、腕が立ち部下からも好かれているレオを陥れ人生をむちゃくちゃにする話。
直接手を下さないクランのやり方がねちっこい!!、チクリ野郎ですよ!!(笑)、まぁレオにも多少非は有ると思うが告げ口は男らしく無いな~。

前半での強盗団を追う件はテンポ良く、刑事ドラマとして面白い。
だが後半でレオが逮捕されてからテンポが落ちた気がした、彼がひたすら不幸に成って(されて)行く件は観ていて辛い。
ラストも決してカタルシスは無く静かに終わる、ジャケットの裏面に書いてある「息を呑む驚愕の結末」は正直言いすぎだと思う。
そんな驚愕しないし、最後のオチも読めてしまった。
でも、あそこでレオが撃たなかったのは娘の為だったと思う。
もし守る者(娘)が居なかったら、迷わず引き金を引いていたんだろうな~。

個人的にティティ役の人の、切ない表情が終始印象的だった。