旧いまここにあるもの

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プロフェッショナル 仕事の流儀 「声優・神谷浩史」を観た。

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紅白にAqoursと刀剣男士と雅マモルをぶち込んだり、BSで声優さんの年越し特番をやったり、新春の動物番組に梶裕貴くんが出演したかと思えば、VTuberの歌合戦を流すなど、お偉いさんにオタクが居るとしか思えないNHKが新年一発目の『プロフェッショナル 仕事の流儀』で神谷浩史さんに密着していたのでチェックした私です。

同業者である三木眞一郎さんや木村良平くんは見切れてたけど5ヵ月取材して盟友?の小野Dが映らなかったのは少々意外で、にもかかわらず水島精二監督がテロップ付きで紹介されていたのには思わず笑ってしまいました。

言わずもがな超売れっ子で実力も伴っている神谷さんですが、その口から「日雇い労働者」「安定なんて一切ない」という言葉が出たのは、声優という仕事が持て囃される昨今、視聴者の目に衝撃的に映ったのではないだろうか?。
仕事が軌道に乗り出した矢先の交通事故と、その影響による出演作の降板→他の役者への割り振りで「自分の代わりはいる」という現実に直面し考えを改めたという話は、いろいろと考えさせられます。

真面目な方なので「簡単に生き残れる生易しい世界じゃない」という声優を目指す若い人たちへのメッセージが言葉の端々から感じられたし、華やかさだけではなくそういう泥臭い部分をきちんと盛り込んだ番組スタッフに私は拍手を送りたい。
(ただ「温泉むすめ」のコンサートシーンを2回流したのは謎)

最後に吹き替えの現場で細かな台詞とニュアンスを打ち合わせしていた場面。
これこそがプロの仕事であり、話題作りでタレントを起用して台無しにする連中はここを観て少しは勉強してほしいと思う。