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『GODZILLA 怪獣惑星』(2017年) -★★☆☆☆-

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製作: 2017年 日本
時間: 89分
脚本: 虚淵玄
音楽: 服部隆之
声の出演:
    宮野真守(ハルオ・サカキ)
    櫻井孝宏(メトフィエス
    花澤香菜(ユウコ・タニ)
    杉田智和(マーティン・ラッザリ)
    梶裕貴(アダム・ビンデバルト)
    諏訪部順一(ムルエル・ガルグ)
    小野大輔(エリオット・リーランド)
    三宅健太(リルエル・ベルベ)
    堀内賢雄(ウンベルト・モーリ)
    中井和哉(ハルエル・ドルド)
    山路和弘(エンダルフ)

あらすじ

20世紀末、巨大生物「怪獣」とそれを凌駕する究極の存在「ゴジラ」が突如として地球に現われた。人類は半世紀にわたる戦いの末に地球脱出を計画し、人工知能により選ばれた人々だけが移民船で旅立つが、たどり着いた星は人類が生存できる環境ではなかった。移民の可能性を閉ざされた船内では、両親の命を奪ったゴジラへの復讐に燃える青年ハルオを中心とする「地球帰還派」が主流となり、危険な長距離亜空間航行を決断。しかし帰還した地球では既に2万年もの歳月が流れており、ゴジラを頂点とした生態系による未知の世界となっていた…。
 

予告映像

感想

シドニアの騎士』『亜人』『BLAME!』と高品質な作品で実績を積むポリゴン・ピクチュアズと、『魔法少女まどかマギカ』『PSYCHO-PASS』のシナリオライターである虚淵玄さんがタッグを組んだCGアニメ版ゴジラをネットフリックスで鑑賞。
タイミング的に『シン・ゴジラ』のヒットを受けて製作されたと思われがちだが、企画自体は同時進行であり、実写とは違う方向性で更なるファンを獲得したいという東宝の意向があったのだそうな。
 
物語は度重なる怪獣の出現により地球を追われた人類が長い航海の果て移住先の惑星に辿り着くもそこは人々の生存に適しておらず、最終手段として危険なワープ航法を用いて地球に帰還し生態系の頂点に君臨したゴジラとこの星の生存権を掛けた戦いを繰り広げるというもの。
 
ギャレゴジが平成VSシリーズ、庵野ゴジラが初代を強く意識していたのに対し、世界中に怪獣が現れたり、異星人が物語に介入する本作はバラエティに富んだ昭和シリーズを彷彿とさせる。
 
登場人物に関してはアニメ的で分かり易いキャラ付けがされており、両親の仇であるゴジラ討伐に全てを捧げる主人公ハルオは『進撃の巨人』のエレンであり、そんなハルオに方入れするメトフィエスはさながら渚カヲル槙島聖護だったりする。
硬派なSF要素をふんだんに盛り込みつつ、地に足が付いた戦術で挑む対ゴジラ戦は手に汗握るものとなっており、ミスリードを用いた驚愕のどんでん返しもニヤリとさせられた。
 
三部作構成の為、これ1作での満足度は決して高くは無いが、萌えキャラ必至な人類の生き残りや、最終決戦兵器メカゴジラの再登場など、二部以降の熱い展開に期待したい。