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『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017年) -★★★☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: John Wick: Chapter 2
時間: 122分
製作: 2017年 アメリ
脚本 デレク・コルスタッド
音楽: タイラー・ベイツ ジョエル・J・リチャード
    リッカルド・スカマルチョ(サンティーノ・ダントニオ)
    ルビー・ローズ(アレス)
    ジョン・レグイザモ(オーレリオ)
    コモン(カシアン)
    ピーター・ストーメア(アブラム)
    イアン・マクシェーン(ウィンストン)
    フランコ・ネロ(ジュリアス)

あらすじ

亡き妻が遺した愛犬を手に掛け、愛車を奪い去ったロシアン・マフィアに対する壮絶な復讐劇から5日。
噂を聴き付けたイタリアン・マフィアのサンティーノがジョンの前に現れ、過去の「貸し」を理由に暗殺任務を請け負うよう強要する。
平穏な暮らしを望むジョンはその話を断るのだが、それを良しとしないサンティーノは彼の自宅を爆破、半ば強制的に汚れ仕事を引き受けさせる。

裏社会のルールを順守し渋々依頼を実行するジョンだったが、サンティーノはその口封じを画策し、彼の首に7億の懸賞金をかけ世界中の殺し屋を差し向けるのだった…。

予告映像

感想

いい人エピソードで好感度はやたら高いのに作品選びに失敗し続けたキアヌ・リーブス久し振りの当たり役にして『マトリックス』以来の続編物となった『ジョン・ウィック:チャプター2』。

同『マトリックス』以来の共演となるローレンス・フィッシュバーンの怪しさもさる事ながら、相変わらずちょい役で印象を残すピーター・ストーメアに、デヴィッド・エアーの『フェイク・シティ』でも一戦交えたコモン、口がきけない殺し屋としてクールな魅力を放つルビー・ローズなどなど、魅力的なキャラクターが満載で楽しませてくれる。

物語は前作の5日後と直近ながらクールな印象の強かった前作から劇画度が増し作風の変化が感じられる。
それは殺し屋業界の掟であり、暗殺者御用達の防弾着のテーラーや銃のソムリエであり、ジョン・ウィック無双なアクションシーンの数々であったりする。

前作のクライマックスで魅せたカーフーの発展形が披露される序盤の殴り込みから、ハンドガン→アサルトライフル→ショットガンと持ち替えるカタコンベでの銃撃戦、そして『燃えよドラゴン』のオマージュが炸裂する「鏡の間」での戦いと、全体のボリュームは製作費に総じてアップしている反面、浮世離れした要素が増強され、よりマンガチックになっているので好き嫌いが分かれそうなところ。

続編ありきなラストも消化不良で、一本の作品としての纏まりは前作の方が上だが、マンネリ化しそうな三作目でどう変化を付けてくるか大いに楽しみである。