ストーリー的には根絶されたはずの例のウイルスが地中深くで生き残っていて、それが地下水と共に漏れ出して来たんで凍らせたり蓋をしたりして隠蔽しようとする糞ったれな大人どもを、つまらない大人になってしまった彼らが暴くという筋書き。
これらの要素と真摯に向き合い、きちんと脚本に落とし込めば社会派ドラマとして傑作になっていたかもしれないのに、結局はキンキデビュー20周年のお膳立てとして片手間に作った感ありありで、エンドリケリーな成長を遂げた堂本剛くんと、堅苦しい大人になってしまった堂本光一くんも役というよりそのまんま。
誰とは言わないが20年経っても進歩しない演技力、切れが無くなり悪乗りに走る堤幸彦演出の虚しさ。
スケールが大きいんだか小さいんだか分からない終盤の展開もさる事ながら、内輪ネタに走った失笑のエンドロールなど、オリジナル版も今となっては設定がガバガバだが当時はかなり挑戦的な事をしていたのに、今回はそういった志がまったく感じられず怒りを覚える。
あのステレオな未成年オタク集団とかギャグにしたいなら徹底的にギャグにしろよ!!。
中途半端に現在進行形の社会問題とか入れ込んでシリアス気取るとか現実に苦しんでる人達に失礼だろ!!。
ちなみにカメラオタク的には劇中登場した一眼レフがニコキヤノではなくペンタックスで「おっ!!」となったのですが、隠し撮りしてるのにAF補助光バリバリ光らせていて失笑。
撮影現場にはその道のプロが揃っていたはずなのに何で誰も指摘しなかったの?。バカなの?。死ぬの?。