あらすじ
予告映像
感想
本編18分×全4話でネット配信された『機動戦士ガンダム サンダーボルト』に新作カットを加え再編集した『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』を観る。
配信から然程時間を開けずイベント上映~ソフト化と、つまるところ『ガンダムUC』と同じパターンに収まった訳ですが、どうして最初からこうしなかった?。
物語はコミック3巻分のエピソード(サンダーボルト宙域での戦い)を70分に凝縮している為、原作読者的にはダイジェスト感が強く、ここは30分×4話=2時間くらいでやって欲しかったというのが率直な感想。
しかしながら登場人物の関係性を分かり易く整理した編集や、心情を補完するオリジナルシーンなど、アニメスタッフの手腕は随にで光っており、何よりあの情報力の多い機体が画面狭しと動き回る映像は圧巻。
しかも『THE ORIGIN』と違って本作のMSは全て手描きである。
原作でも割と嫌な奴なイオですがアニメでは悪役街道まっしぐら(苦笑)。
彼の苦悩や面倒見の良さがバッサリカットされてるもんだから印象はかなり悪い。
一方のダリルは木村良平くんの声も相まって好青年キャラに磨きが掛かっており、アニメから入った人の多くはダリルに感情移入したに違いない。
互いに多くの敵を殺し、憎しみを憎しみで晴らす戦いは、救いのない破滅的な結末へと突き進む。
戦争を呪いながら、戦争に魅入られていくダリルとイオ。
殺し合う宿命の2人の戦いはこれからも続くのですが、原作が一段落したら同じスタッフで「南洋同盟編」の映像化にも期待したいものです。