2014年秋のアニメ新番あれこれ(『SHIROBAKO』・『四月は君の嘘』・『俺、ツインテールになります。』)

 

珍作『グラスリップ』の汚名をそそぐべく『花咲くいろは』に続くP.A.WORKSのお仕事アニメ第二弾!!と銘打たれた『SHIROBAKO』。

今回のテーマは「アニメ業界」。
どっかで見たような会社名や作品などの固有名詞がじゃんじやん飛び出す究極の内輪ネタで、アニメ内アニラジに声優さん本人が自分の名前を捩った「人気声優役」で出演するなどメタい要素も多分に含まれており、おっさん連中のデザインなんかは妙に写実的で明らかに業界内の人物をモデルにしている。

 

最初のドーナツの下りで「グラスリップの悪夢再び!!」と一瞬固まったが、後半は意外に持ち直して一安心。
しかしラストで無理なスケジュールを立て原画マン(巨乳のお姉さん)が倒れてしまい嫌な予感しかしない(汗)。
アニメ業界の内幕を描くのであればアニメーターの過労死や、お先真っ暗な老後の生活など、タブーとも言える部分も描かなければいけないのですが、そんな事したら夢も希望もない物語になってしまうので、その辺りどうバランスを取っていくのかなぁ…。

 

 

『サイコパ2』の人肉ミンチからのギャップが凄まじい『四月は君の嘘』。

ノイタミナの音楽アニメは良作の法則。

ピアノが弾けなくなった少年と、男勝りな幼馴染みの少女と、ムードメーカーのイケメンと、天真爛漫な美少女ヴァイオリニストが織り成す青春ドラマで、A-1クオリティの美しい映像も素晴らしい!!。

 

ボールが直撃して出血する主人公のギャグっぽい描写があったかと思えば、彼を憎からず想っている幼馴染みのほろ苦い心情が描かれるなど、こういうノリ好きですわぁ～。

 

終盤、最悪の出会いを果たして主人公とヴァイオリニストの少女。

演奏している曲からシチュエーションまで

「これラピュタじゃね?」

と思ったらスタッフロールにちゃんとクレジットされていて笑いましたww。

 

この出会いで世界が色付いたって幼馴染みの子は振られる予感しかしないんだけど、『凪のあすから』みたいにワンチャンありますかね?。

 

タイトルでこんな事を宣言されても困る『俺、ツインテールになります。』。

その名の通りツインテール命な主人公が巨乳痴女にそそのかされてツインテールの美少女に変身してツインテール属性を奪って回る怪人たちと戦うという「ここまで何回ツインテールと言ったでしょう?」と問題に出したくなるくらいツインテールな作品。

 

変身後の主人公が『ニャル子さん』のクー子にしか見えないのだが、戦闘シーンは地味に動いていて良かったなぁ～と…。

真礼ちゃんに卑猥なセリフを言わせたり、玄田さんが怪人だったりと話題に事欠かないのだが、タイトル含めどうにも一発ネタ臭しかしないんだよなぁ…(；一_一)