2016年最初のアニメ新番が出揃った訳ですが、年々ラインナップが小粒になって行く気がしてならない私です
最近は女性向け作品や絵柄が好みではないタイトルはガンガン切っているのですが、それでも『無彩限のファントム・ワールド』『ハルチカ』『アクティヴレイド』『少女たちは荒野を目指す』『僕だけがいない街』『だがしかし』『GATE』『紅殻のパンドラ』『昭和元禄落語心中』『ブブキ・ブランキ』『ラクエンロジック』『デュラララ!!×2 結』『ディメンションW』『灰と幻想のグリムガル』『赤髪の白雪姫』『最弱無敗の神装機竜』『蒼の彼方のフォーリズム』『この素晴らしい世界に祝福を!』『亜人』と19本もチェックしているのだから救いようがない。
最初だけですよ、最初だけ…。
『純潔のマリア』もそうだったけど、これ谷口監督の意向なんですかね?。
作風としてはパワードスーツによる犯罪を取り締まる警察組織の活躍を描く「踊る大捜査線」の特撮ヒーローver.って感じで、久し振りに倉田雅世さんの声を聞けたのは嬉しかったけど、展開やアクションに目新しさがなくてイマイチ惹かれないんだよなぁ…。
原作読者としては期待半分・不安半分だった『ディメンションW』ですが、本編は説明パートなどを割愛していた物のほぼ原作通りの展開で可もなく不可もなくでした。
ただ梅津康臣さんが手掛けたOPアニメーションは原作の魅力をこれっぽっちも掴めておらず正直ガッカリです。
SDFの「genesis」は疾走感があって良いのですが、そもそもマブチはあんなダンス踊るキャラじゃないし、アクションも梅津色を出し過ぎてコレジャナイ感満載。
ルーザーなど物語の鍵を握るキャラの扱いも雑で、きちんと原作を読んでコンテを切ったのか疑いたくなります。
ジャンルとしては傑作が多いタイムリープ物であり、過去に戻り主人公の人生を狂わせた誘拐事件の犯人を追うという設定も映画的で興味をそそられる。
原作は未完との事ですが、オリジナルの結末を用意するのか、はたまたアニメと連載の同時終了を目指すのか注目したいと思います。
一話の掴みが良かったのは『少女たちは荒野を目指す』と『この素晴らしい世界に祝福を!』の二作品。
既視感がない訳ではないのですが、キャラ同士の掛け合いや話のテンポ感がよく引き込まれました。
テンプレといえばテンプレですが、ヒロイン達のキャラ付けに嫌味なく、生き生きと動いていて純粋に楽しかったです。
私も男子トイレで美少女に壁ドンされたいぞ!!。
『この素晴らしい世界に祝福を!』はラノベ原作によくあるビジュアルイメージで全く期待していなかったのですが、「知力」と「運」が絶望的な残念女神様(穿いてない)がアホな死に方した引き籠り主人公に「異世界に何か1つだけ持って行って良い」とお役所仕事的に案内したらまさかの御指名を受けて道連れにされる展開に大爆笑。
最初から最後までハイテンションかつ、清楚な役より輝いている気がする雨宮天ちゃんの高飛車・駄女神様が良いキャラしていて今期のダークホースになりそうな予感がします。
手書きアニメ的な表現を追及する前者と、実写的な演出でリアリティを探求する後者。
その方向性の違いが興味深く、同時に日本アニメの懐の深さを感じさせます。
それにしても『亜人』は劇場アニメで三部作と聞いていたのですが、同時期にテレビアニメもスタートってよく解らない映像展開ですね。
例えば「劇場版は主人公」「テレビシリーズはその旧友」と視点を分けてくれれば解り易いのですが、そんな事もないようで、これではお客さんが混乱するのではないか?。