旧いまここにあるもの

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残響のテロル #11 「VON」

 
スピンクスによって明かされる原子爆弾の存在。
それによってパニックに陥る首都東京。
果たして彼らの真の目的とは…?。
 
という訳で響のテロ最終話です。
前回東京の空にテイクオフしてしまった原子爆弾
どーすんだよと思ったら大気圏内ではなく高高度爆発によって電磁パルスを引き起こす事が目的と柴崎さんが見抜くのですが、アドバイスを受けるのが専門家ではなく娘ってのが笑う。
(警視庁にも博士っぽい人いるのにね)
「スピンクスは人を殺めない」という前提で至った結論ですが、対策のない民間機は電子機器がやられて墜落してしまうって、ナインは柴崎さんが気付いて着陸させる事まで計算していたって事だろうか?。
でもこれ心臓にペースメーカー入れてる人や人工透析受ける人など、どう足掻いたって死人は出るよね?。
だって一時的にダウンするのではなく「破壊」されてしまうんだから医療施設は全滅じゃん?。
 
高高度核爆発による電磁パルスの影響を受け暗闇に包まれる東京。
と同時に夜空には見事なオーロラが発生。
これが「美しい」と同時に、どこか「不気味」に描かれていたのが印象的です。
 
そして静止した東京の風景を経て、廃墟となったかつて収容されていた施設で再会するナインとツエルブ。
(ここでさり気無くハイヴの墓を作っているのが良い)
自然と和解しリサを交え穏やかな一時を過ごす3人。
 
日が暮れると共に彼らの前に柴崎さんが現れ、スピンクスの真の目的が語られる。
それは騒ぎを大きくし世間の注目を自分たちに集めた上で自首し、これまで揉み消されていた真実を白日の下に晒す事だった。
 
正直な話、ナインほどの頭脳があれば他に幾らでもやりようがあったと思うのだが(それこそ警察の捜査資料流出させた時みたいにさ)、誰にも知られる事がなかった自分達の存在を人々の記憶に留める為にも他のニュースに埋もれないインパクトが必要だったという事か?。
 
柴崎さんに逮捕されて一件落着と思いきや、羽田空港や首都高での一件がバレるとまずいんで在日米軍が介入。
嘘か真か原発に爆弾を仕掛けたと脅しを掛けるナイン。
両者の緊張が高まる中、どういう訳かツエルブが真っ先に撃たれ呆気に取られる。
いや普通ここは起爆スイッチ持ってるナインが第一目標でしょ?。
 
強硬手段に打って出ておいて何故か柴崎さんの仲裁であっさり引き下がる米軍の行動基準がよく解らん。
ナインも起爆スイッチを手放した瞬間に撃たれると思ったのに、タイミングよく発作がきて寿命が尽きるとか、ここはナインが最初に撃たれてツエルブがリサに「覚えていて」と別れを告げる流れの方が良かったのではないか?。
 
時は流れて1年後。
真実が明らかとなり「新進平和塾」の関係者が逮捕されるなど日本国の一大スキャンダルに発展。
しかし、電磁パルスで多くの電子機器が破壊されたという割に東京はしれっと復興してるな(苦笑)。
 
やや大人びたリサが「VON」はアイスランド語で「希望」を意味する言葉であると柴崎さんに教え物語は幕を閉じますが、ナインがアイスランドに造詣が深かった理由は最後まで語られず仕舞いorz
 
荒唐無稽になると思いきや案外無難?な着地点でしたが、前記の通りツエルブとの別れにもう少しドラマが欲しかったしリサの変化を表現する為にも母親との和解エピソードは入れるべきだったと思います。
でもまぁ11話通して高いクオリティが維持されてましたし、中澤一登キャラを目一杯堪能出来たので概ね満足です。