「原作の最後までやる」
といってネット配信行きになった『俺妹』ラスト3話をようやっと観た。
原作最終巻が発刊された時も相当言われてましたが、これは確かに頂けませんね。
別に実妹ルートがいけないとかじゃなくて、問題は終盤になって明らかに作風が変わった事。
この作品はお兄ちゃんが大嫌いという2次元のお約束に当て嵌まらない憎たらしくも可愛いガチオタな妹の世話を焼いていたら兄も同じ穴の狢になってしまったという図式が観ていて面白かったのに、この取って付けたような「禁断の愛」要素は一体何なのだ?。
『はがない』の幸村が女だったのもそうだが、こういった「薄い本ネタ」を公式でやっちゃうのは反則だし、やったとしてもゲームの義妹ルートなんかに止めておくべきだったと強く思う。
しかもあれだけ「妹を愛してるんだ!!」「血の繋がりなんて関係ない!!」と公衆の面前や想いを寄せるヒロイン達の前で宣言しておいて「期間限定でした」とか本当ビックリしたわ。
そりゃ本気で好きな相手がいるのに妥協して付き合うのも酷いとは思うけど、この場合別にカミングアウトする必要なかったじゃんね。
ラストは京介と桐乃が笑顔でハッピーエンド風にしてたけど、自己満足というか巻き込まれた周りはえらい迷惑でしょ?。
「本当に愛し合ってるんだ。だから私の入り込む余地はない」と納得して身を引いたヒロインズはどう考えたって笑顔になれないし、中でも麻奈実さんは誰よりも永く京介の事を想っていた訳だからマジで殺されても可笑しくない(汗)。
犬猿だった兄妹が仲直りして「本当は異性として好きかもしれない…」と含みを持たせる描写に止めるだけではダメだったのでしょうか?。
こんな事なら伝家の宝刀「義妹設定」を発動してカップルになってくれた方が丸く収まった気がする。
なんつうか捨て駒扱いされたヒロインの事を思うと「納得行かねぇ!!」というのが率直な感想。
これ桐乃ファン以外にケンカ売ってるとしか思えんよ…(;一_一)