旧いまここにあるもの

Yahoo!ブログ時代のアーカイブ。記事内のリンクが上手く機能しなかったり、タイトルが文字化けしたり、画像のアスペクト比が可笑しいのはダメダメな移行機能の所為。新ブログはこちら→https://imakokoniarumono.hatenablog.com/

『スネーク・フライト』(2006年) -★★☆☆☆-

イメージ 1

スタッフ&キャスト

原題: SNAKES ON A PLANE
製作: 2006年 アメリ
時間: 107分
監督: デヴィッド・R・エリス  
脚本: セバスチャン・グティエレス 、ジョン・ヘファーナン
音楽: トレヴァー・ラビン 
出演: サミュエル・L・ジャクソン(ネヴィル・フリン)
    ジュリアナ・マルグリーズ(クレア・ミラー)
    ネイサン・フィリップス(ショーン・ジョーンズ)
    ボビー・カナヴェイル(ハンク・ハリス)
    フレックス・アレクサンダー(スリー・G)
    トッド・ルイーソ(スティーブン・プライス博士)
    サニー・メイブリー(ティファニー
    キーナン・トンプソン(トロイ)
    レイチェル・ブランチャードメルセデス
    リン・シェイ(グレース)
    デヴィッド・ケックナー(リック)
    エルサ・パタキ(マリア)
    キース・“ブラックマン”・ダラス(ビッグ・ルロイ)

あらすじ

殺人事件を目撃した為、組織から命を狙われることになった青年ショーン(ネイサン・フィリップス)。
彼を証人として本国の裁判所に送り届けることになったFBI捜査官フリン(サミュエル・L・ジャクソン)は、ショーンを連れてホノルル発ロサンゼルス行きの飛行機に搭乗するのだが、そこには組織の罠が仕掛けられていた…。

予告映像

感想

梅津泰臣さんの18禁エロティックバイオレンスアニメーション『A KITE』の実写化に取り組んでいた最中に急逝したデヴィッド・R・エリス監督追悼企画かと思えば、なんのこっちゃない巳年に因んで「午後ロー」で放送された『スネーク・フライト』を観賞。
 
そもそもこってこてのB級お馬鹿映画を目指して作った作品だから崇高な物なんて期待しちゃいけない。
 小者臭バリバリのチャイニーズマフィアに目を付けられたあんちゃんが乗り込んだ飛行機がヘビ攻めに合う、ただそれだけの物語。
フライトパニックとアニマルパニックの合わせ技である。
 
初っ端に襲われるのがトイレでお盛んなバカップルというお約束展開が実に笑える。
ヘビが姉ちゃんのおっぱいに噛み付いたかと思えば、ナニを噛まれた哀れな被害者は「俺の息子から離れろぉ~」と言って絶命するなど実に馬鹿馬鹿しい。
 
B級映画お約束の人命軽視展開で無関係な乗客が50人ほど一気にお亡くなりになったにも関わらず、その状況を間接的に引き起こした仕事を選ばない男サミュエル・L・ジャクソン演じるFBI捜査官は相変わらず横柄な態度で威張り散らす。
逃げて来た乗客をファーストクラス側(2F)に逃がそうともせず、ヘビがうじゃうじゃ居るフロアで荷物による心許無いバリケードを張らせた結果、更に犠牲者を増やしているのだからどう考えたって有能ではない。
 
しかもコックピットにヘビが侵入し機長が襲われたにも関わらず、何の手立てを講じる事もなく副操縦士1人にその場を任せるのだから酷い話だ。
その後どうなるかは説明するまでもないだろう。
(というか9.11以降の話なのにナイフ一本でロックを解除して操縦席に入れて良いのだろうか?)
 
無関係な一般人の犠牲や、証人護送に万全を期さなかったFBIの失態などどこ吹く風で、最後は「ねるとん紅鯨団」よろしく生き残りでくっ付いたカップル共がイチャイチャして終了。 
これらの展開を「ねぇ~よwwwww」と笑い飛ばしながら楽しむのがこの手の映画の作法なので、それが理解出来る酔狂な人なら楽しめる事請け合い。
ただし生真面目な人とヘビが苦手な人には間違ってもオススメしません(笑)。