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『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(2011年) -☆☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: THE THREE MUSKETEERS
製作: 2011年 フランス/アメリカ/イギリス/ドイツ
時間: 111分
原作: アレクサンドル・デュマ 
監督: ポール・W・S・アンダーソン 
脚本: アレックス・リトヴァク 、アンドリュー・デイヴィス
音楽: ポール・ハスリンジャー 
出演: ローガン・ラーマン(ダルタニアン)
    ミラ・ジョヴォヴィッチ(ミレディ)
    オーランド・ブルーム(バッキンガム公爵)
    クリストフ・ヴァルツリシュリュー枢機卿
    マシュー・マクファディン(アトス)
    レイ・スティーヴンソンポルトス)
    ルーク・エヴァンス(アラミス)
    マッツ・ミケルセンロシュフォール隊長)
    ガブリエラ・ワイルド(コンスタンス)
    ジェームズ・コーデン(プランシェ)
    ジュノー・テンプル(アンヌ王妃)
    フレディ・フォックス(ルイ13世)

あらすじ

 17世紀フランス、銃士にあこがれを抱きパリにやってきたダルタニアン(ローガン・ラーマン)は、気が強く向こう見ずな性格が功を奏したか、あることがきっかけで三銃士の仲間入りを果たすことに。その後、フランス国王側近の裏切りで奪われた王妃の首飾りを取り返すため、イギリスへ向かうことになるが、彼の前には事件の鍵を握るバッキンガム公爵(オーランド・ブルーム)と正体不明の美女ミレディ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が立ちはだかる。

予告映像

感想

実写版『バイオハザード』が大好きな日曜洋画劇場が同じスタッフ&キャストによって制作された『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』を放送したので観る。
ついこの前レンタルが始まったばかりなのに洋画としては近年稀に見るスピード解禁ですね。
 
日本のアニメ・マンガ・ゲームが大好きなハリウッドでも5本の指に入るオタク監督ポール・W・S・アンダーソンが今回も自分の妻であるミラ・ジョヴォヴィッチをメインキャストで出演させる公私混同っぷりを発揮。
言わずと知れた『三銃士』を題材に、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のオーランド・ブルームが悪役を演じた事でも話題となった3D映画でございます。
 
作品の評価に移る前に、これソフト版だと吹き替えがクソったれなタレントキャスティングなんだけど、そこは日曜洋画劇場とあってプロで録り直してます。
ダルタニアンが『ガンダムUC』のバナージ・リンクスでお馴染みの内山昴輝くんだし、ミラ・ジョヴォヴィッチも安定の岡寛恵さんとあって吹き替えで観るなら間違いなく今回のが良いでしょう。
 
さて私自身は『三銃士』という物語に思い入れはないので原作と比べる事は出来ませんが、とにかく監督の奥さん自慢が酷いなという印象を強く受けました。
近年の「バイオハザードシリーズ」と同じく初っ端から
「どや?。ウチの奥さん美人やろ?」
と言わんばかりに意味不明なスローモーション&イナバウアーショットかましてくれるし、峰不二子みたいなやたらと露出度の高いセクシー衣装とか、無駄なアクションシーンが非常に多くホント誰が主役だよって感じ。
主人公側は野郎ばっかで全体的に地味だし明らかに引き立て役にされてるじゃない?。
 
あと『バイオハザードⅣ アフターライフ』もそうでしたが3Dを意識し過ぎなきらいがあって癇に障る。
無論3D映画を謳うのだからそれを生かした作りはするべきだが、意味もなく奥行きを作る様なレイアウト・演出をした結果、作品の質を落としてしまっては無意味だしそれは技術に溺れる愚かな行為としか思えません。
 
冒険活劇として見ても実に小じんまりとしてるし、先ほども述べたように監督が奥さんを撮る事に専念するあまり主役である筈の三銃士側の描写が雑になり全く魅力を感じませんでした。
ポール・W・S・アンダーソンミラ・ジョヴォヴィッチが関わってない作品(例えば『デスレース』とか)だと良い仕事するのに、お惚気ってホントたちが悪いね。
前にも言いましたが、奥さん撮りたいならホームビデオでやってくれ!!。