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『DRAGONBALL EVOLUTION』(2009) -☆☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

製作: 2009年 アメリ
時間: 87分
原作: 鳥山明
監督: ジェームズ・ウォン  
脚本: ベン・ラムジー
音楽: ブライアン・タイラー 
出演: ジャスティン・チャットウィン孫悟空
    エミー・ロッサム(ブルマ)
    ジェームズ・マースターズ(ピッコロ大魔王)
    ジェイミー・チャン(チチ)
    田村英里子(マイ)
    パク・ジュンヒョン(ヤムチャ
    チョウ・ユンファ亀仙人
    ランダル・ダク・キム(-)
    アーニー・ハドソン(-)
    シェヴォン・カークシー(-)

あらすじ

世界中に散らばる7つのドラゴンボールを集める旅に出た孫悟空ジャスティン・チャットウィン)。その目的は、どんな願いもかなうドラゴンボールを使って世界征服をもくろむピッコロ大魔王(ジェームズ・マースターズ)の野望を阻止するためだった。旅の途中、悟空はドラゴンボールを探すブルマ(エミー・ロッサム)らと出会い…。

予告映像

感想

言わずと知れた鳥山明氏の全世界的知名度を誇るメガヒットコミックの実写版。
悪名高いハリウッドが『スーパーマリオ』と同じ轍を踏み、始めから失敗が決まっていて誰1人期待していなかったのに、その期待を更に下回った最低の珍作に仕立て上げたある意味伝説的な作品。
 
昨日、深夜で放送されていたらしくそれを家のHDDレコーダーが拾ったので仕方なく観てやる。
もう地上波初登場なのに深夜枠・字幕スーパーで放送されている時点で残念さが滲み出ている。
 
どんな実写化であれ1つくらい良い点というのは見い出せる物だが、これは本当に酷い。
ファンであろうが無かろうが製作サイドに一度でも原作を読んだ事のある人間が居れば普通こんな物は作らない。
全員がネットかなんかでググッた情報だけで鼻くそ穿りながら作り上げた感ありあり。
 
コテコテの白人が「ゴクウ」と名乗ったり、ブルマが二丁拳銃ぶっ放したり、亀仙人が全く萌えない二次元キャラの描かれたTシャツ着てたり、ヤムチャがチャラ男だったり、そもそも日本人と中国人と韓国人の違いすら解ってない配役から、カンフーもどきな格闘術による戦闘シーンに至るまで、真面目さのカケラも感じなければ原作へのリスペクトすら皆無。
というか『インデペンデンスデイ』や『アルマゲドン』のディザスターシーンを流用したりして映画として根本的に手抜き。
 
これはもう遠回しに原作をディスっており手の込んだ嫌がらせだ。
どうしてこんな無能で低脳なスタッフに会社は資金を出したのか本当に謎。
つうか製作費は絶対にスタッフが着服したろ!!。
こんなのは企画段階で叩き潰しておくべきレベルだし、素直にお蔵入りしておくべきだった。
 
今時、自主制作の低予算ファンムービーだってもっとマシな物を作る。
そういった人達に金を渡した方がよっぽど建設的だったろう。
こんな物を恥ずかしげも無く公開したスタッフ・映画会社一同はプロとして恥を知れ!!。
 
一部の人間は「別物として観れば」なんて苦しい言い訳してるけど、別物だったら一部のもの好きしか観ないレンタルショップの片隅に置いてあるZ級作品と同等。
そんな物を私は面白いと思わないし観たいとも思わない。
 
「百聞は一見にしかず」と言うが、これは本当に観る価値が無い。
人生の貴重な時間を無駄にする実に愚かな行為だ。
 
もし実写版ドラゴンボールが観たければバトルシーンだけではあるが『マトリックス・レボリューションズ』のネオとエージェント・スミスのラストバトルをオススメすると共に今更だが製作総指揮にクレジットされてしまった鳥山明氏の心中お察ししたく思う。