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2012年春新番あれこれ(『坂道のアポロン』・『つり球』)

前クールが残念な結果となった「ノイタミナ」が起死回生を掛けているかは解りませんが、非常に魅力的なランナップとなった今期の2作品。

『坂道のアポロン』

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マクロスプラス』・『カウボーイビバップ』の渡辺信一郎×菅野よう子コンビ再結集と話題ですが、作品自体は『BECK』などと同じ青春音楽ストーリーかつ舞台設定も60年代の日本とあってイメージは全く違います。
マッドハウス丸山正雄さんが立ち上げた新会社MAPPAが製作を担当し、キャラクターデザインを結城信輝さんが手掛けるなど脇を固めるメンバーも非常に豪華。
 
転校を繰り返す内気な主人公が自分と正反対な性格の同級生と出会いジャズの魅力に引き込まれていく、という普遍的な青春物のプロットが「ノイタミナ」という枠にピッタリ嵌っていると思う。
(逆にここ意外でこういうタイトルは難しいでしょうね) 
アニメ的な派手さはありませんがドラマ重視の堅実な作りをしていたので観ていてグイグイ引き込まれました。
 
YUKIさんが担当するOPテーマ。秦基弘くんの歌うEDテーマを含め、菅野よう子さんが音楽面を一手に引き受けているのも凄い。
渡辺監督はアニメ界きっての音楽通なのでこの辺りの拘りは流石といった感じ。
 
個人的にはOPテーマ「坂道のメロディ」がサビに掛けて盛り上がりを見せる曲調と中澤一登さんが担当した映像も相まって今の所、今期一番好きなアニメタイアップ楽曲です。
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ノイタミナ」専属監督と言っても過言ではない中村健治さん(『モノノ怪』・『C』)の完全新作オリジナルアニメ。
キャラクターデザインに『センコロール』などで知られるイラストレーターの宇木敦哉さんを起用し、江ノ島の実景をイラストチックに処理した独特の背景美術などが目を惹く不思議な作品。
あがり症な主人公の奇病?や自称宇宙人な転校生など疑問符ばかりの第1話でしたが、その辺も含めて中村作品だなぁと…(苦笑)。
 
タイトルに「つり」と入っていてジャンルを「SF=青春フィッシング」と銘打っている辺り、釣りが物語の重要な要素になってくるんだけど現状ではどういった方向に物語が進むのか皆目見当が付きません。
まぁこういった作品は理屈で考えてもアレなので直観的に楽しもうと思います。