映え
まだ始まったばかりですが、今までのえすのサカエ作品の中でも群を抜いて惹き付けられます!!。
主人公・星宮エイジが幼き日に得た所有者の願いを叶える「オーダー」と呼ばれる特殊な力によって滅亡の寸前にまで追いやられた世界を舞台に幕を開けるこの作品。
その大破壊を機に増え始めた「オーダー」保持者達による世界征服という途方もない野望に巻き込まれたエイジの世界を変える為の戦いが描かれます。
ある状況においては無敵だが決して万能ではない力を駆使して戦うという点では『未来日記』と通じる所がありますが、今までの作品とは違い王道のバトル物路線になっているのが非常に新鮮。
主人公の獲得した能力が実際の所どういった「願いの産物」なのか解らず、特性を探りながら戦うというのも実に面白い。
「不死」のオーダーを手にエイジに殺された両親の復讐を成し遂げようとするのですが、エイジの「領土を支配する力」によって「エイジの領土(そば)を離れない」・「エイジとその家族を傷つけない」そしてアクシデントで「エイジの伴侶になる」というルール付けをされてしまい、殺したくても殺せない憎き相手と行動を共にする羽目になります。
その後も事ある毎にイチャ付く振りをしてエイジ殺害を企てるのですが、ミスって自分の方が死んでしまう(不死だからすぐに生き返る)ドジっ娘ぶりも発揮。
これは新たな萌えジャンルだろうか?。
そんな凸凹コンビな2人の前に現れた「大宰府政庁」と呼ばれる能力者集団にエイジの妹が人質に取られ世界侵略の片棒を担がされる羽目になった所で第1巻は終了。
「特殊な力で世界を変える」
ぎっしりと伏線が散りばめられていながらサクサク読む事が出来るし、『未来日記』ほど陰湿ではないので精神的にもかなり楽。
(主人公もウジウジくんではなく行動派だしね)
個人的にかなりツボな作品なんで今後の展開がもの凄く楽しみです!!。