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『エンジェルウォーズ』(2011) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: SUCKER PUNCH
製作: 2011年 アメリカ/カナダ
時間: 110分
監督: ザック・スナイダー 
脚本: ザック・スナイダー  
音楽: タイラー・ベイツ 、マリウス・デヴリーズ 
出演: エミリー・ブラウニング(ベイビードール)
    アビー・コーニッシュスイートピー
    ジェナ・マローン(ロケット)
    ヴァネッサ・ハジェンズ(ブロンディ)
    ジェイミー・チャン(アンバー)
    オスカー・アイザック(ブルー・ジョーンズ)
    カーラ・グギーノ(ベラ・ゴルスキー博士)
    ジョン・ハム(ハイローラー/ドクター)
    スコット・グレン(ワイズマン)
    リチャード・セトロン(CJ)
    ジェラルド・プランケット(継父)
    マルコム・スコット(コック)
    ロン・セルモア(ダンフォース)

あらすじ

母の死後、遺産を狙う義父により、精神医療施設に収容されてしまった少女・ベイビードール。
彼女は施設で出会ったスイートピー、ロケット、ブロンディ、アンバー、と共に脱走を計画し、空想と現実世界を股に掛け脱出に必要なアイテム集めに奔走する。
だが施設のオーナー、ブルー・ジョーンズは彼女たちの不審な行動に疑いを抱き始めていた…。

予告映像

感想

 『300-スリーハンドレット-』や『ウォッチメン』などキメキメの作品を撮らせたらハリウッドでもピカイチのザック・スナイダー監督が原作に縛られず、やりたい事をやった映画がコレ。
 
上記2作がヒットさせたスナイダー監督にワーナーが「好きにやって良いよ~」と言ったかどうかは解りませんが、むっちゃ趣味に走ってます。
押井さんなんかもそうですが、この手の監督は原作なしのオリジナル作品やると暴走するきらいがありますね(苦笑)。
 
私の本作に対する印象はMUSIC CLIP感覚で「セカイ系」の物語をハリウッドで撮ってみたって感じ。
 
日本のポップカルチャーの影響をモロに受けた、金髪ツインテールでセーラー服でニーソで絶対領域なヒロインがジャパニーズソードを手に、パワードスーツあり、ゾンビあり、巨大ドラゴンあり、ロボット兵ありの、空想世界で繰り広げるバトルシーンは華やかの一言。
(所々、紀里谷和明監督の『CASSHERN』を彷彿とさせる場面あり)
『300-スリーハンドレット-』同様、完璧にコントロールされた映像は実写というよりもゲームのCGムービーを観ているような感覚になります。
 
しかしストーリーに関しては「過去のトラウマ」・「精神疾患」・「ロボトミー手術」といった要素が出た時点で落ちは見えたも同然なんで、さして語るべき点はなし。
映像的には面白いし一見の価値はあるものの、1つの作品として観た時は物足りなさを感じます。
 
そういった理由もあってか硬派な映画ファンからは不評な本作ですが、頭が柔軟でゲームやアニメなんかが好きな人はそれなりに楽しめると思う。
日本語吹き替え版では声優グループ「スフィア」と甲斐田裕子さんがメインキャラクター5人の吹き替えを担当しているんでアニオタならそちらで観る事をオススメします。