一冊目は「ウルトラジャンプ」で連載中の西部開拓時代のガンマンを題材とした『PEACE MAKER』の第6巻。
舞台を日本に移しG.O.Dに挑む男たちの戦いが更にヒートアップ。
思いがけない人物が早撃ちでホープを負かすなど、意外過ぎる展開が次巻への期待を高めます。
そんな本作、帯によるとコミックスの累計が130万部を突破したとの事で普通ならアニメ化フラグが立つ所ですが、萌えもエロもない男臭い決闘漫画なので望みは薄そう…(苦笑)。
作画的には早撃ちがメインなのでやり易そうではあるのですが、このクオリティを維持するのは相当困難でしょう。
今回は人身売買と紛争ダイヤの2編を収録。
表紙になっているだけあってジェネラル・ジンが出ずっぱりなのですが、チートとしか思えない能力と言いレイカのフラグを立てた事と言い美味しい所持って行き過ぎでしょ?(苦笑)。
しかも帯に推薦文を寄せた古谷徹さん曰く
「ジェネラル・ジンの台詞はタキシード仮面の声で読んでます」
との事で声までイケメンとか最強過ぎる!!。
こういう他を超越したジョーカー的なキャラクター(朧とか高槻巌とか百舌鳥創とか)って、皆川作品のお約束なんですが晴れてジンもそのポジションに仲間入りした気がします(笑)。
連載誌も違えば作品の時代背景も題材も全く違う『PEACE MAKER』と『ADAMAS』。
主人公も方や男性で方や女性というのも興味深い物があります。
皆川さんレベルの作家ならば一本でも十分やっていける筈なのに方向性の違う物語を同時連載で描き続けるその仕事ぶりに私はただただ感服です。