旧いまここにあるもの

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漫画.皆川亮二 原作.泉福朗 『海王ダンテ .1』 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル・小学館)

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宝石使いの活躍を描いた『ADAMAS』、ガンマンを題材にした『PEACEMAKER』に続く、皆川亮二さんの最新作『海王ダンテ』を読む。
今回は祖父から受け継いだ古代人の英知が記された「魔導書」と、所有者の細胞を対価に力を振るう「魔導器」を手にした少年が世界を股に掛け活躍する冒険活劇となっており、「超古代文明の遺産」や「召喚術」といったオカルト要素は、どこか『スプリガン』を彷彿とさせます。

万能の力を持ちながら肉体の一部をランダムで破壊されるため乱用できず、基本的に知識を武器にピンチを切り抜けていくという「縛り」が絶妙で、近年の皆川作品の特色である「クスッ」と笑える描写もふんだんに盛り込まれ、話が重くならずスッキリ読む事ができました。

「要素(エレメント)」「構成(ビルド)」「生命(ライフ)」と様々な特性を持つ「魔導書」を巡り、今後どのような物語が展開していくのか?。
次巻以降への期待が高まります。