以前発売されたプロファイルブックの劇場版が出ていたのでTVシリーズの物と合わせて購入。
再び総理大臣が辞任し、国民は呆れかえり政治家たちはこぞって次の生贄を探している今この瞬間。
私はこの国が抱える重苦しい「空気感」に戦いを挑んだ滝沢朗という救世主の物語を描いた『東のエデン』をもう一度観返したい衝動に駆られている。
誰も損な役回りを担おうとせず、社会的な地位や既得権益にしがみ付いた人々が「持てる者の義務」を行使しなくなったこの国で、多くの人々が「もうダメだ」「救いようが無い」というネガティブな思考に囚われ委縮している今だからこそ、
この物語。ひいてはクライマックスに滝沢が付き付けた要求は更にリアリティを増し、意味深い物になっていると思う。
まぁ手元にあるフィルムブック・小説版、そしてこのプロファイルブックでもぶっちゃけ物語を辿る事は可能なのだが、やはり映像媒体と活字媒体では受け取る印象・情報が微妙に変わって来るので夏発売の『劇場版Ⅱ Paradise Lost』を手に入れた暁には、TVシリーズから劇場版まで一気見しようと考えている。