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『96時間』(2008年) -★★★☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題 TAKEN
製作 2008年 フランス
時間 93分
監督 ピエール・モレル
脚本 リュック・ベッソン 、ロバート・マーク・ケイメン
音楽 ナサニエル・メカリー
出演 リーアム・ニーソン(ブライアン)
    マギー・グレイス(キム)
    リーランド・オーサー(サム)
    ジョン・グライス(ケイシー)
    デヴィッド・ウォーショフスキー(バーニー)
    ケイティ・キャシディ(アマンダ)
    ホリー・ヴァランス(シーラ)
    ファムケ・ヤンセン(レノーア)
    ザンダー・バークレイ(スチュアート)
    オリヴィエ・ラブルダン(ジャン=クロード)
    ジェラール・ワトキンス(パトリス・サンクレア)
    ニコラス・ジロー(ピーター)

あらすじ

引退し平凡な余生を送る元CIA工作員のブライアンには子供がいる。
今は別れた妻とその再婚相手の家で暮らしている1人娘のキムだ。

誕生パーティーなど限られた時にしか会う事の出来ない愛娘と過ごす時間を何より楽しみにしているブライアンは、ある日食事の席でキムから友人とパリ旅行に行きたいと相談される。
最初は「若い女性の2人旅は危険だ」と猛反対するのだが、別れた妻の説得もあり「連絡を欠かさない」という条件付きで旅行の許可を出す。

数日後、パリの宿泊先に到着したキムから電話を受けるブライアン。
だがその会話の最中、キムが何者かによって拉致されてしまう。
犯人の手掛かりは娘が言い残した身体的特徴と電話越しに聴こえた声だけだった…。

予告映像


感想

本作は娘をさらわれた元エージェントの父親が単身パリに乗り込んで人身売買組織の人間を血祭りに挙げて行くだけの映画です。
本当にそれだけの事しか起こらず意外性やどんでん返し等と言った余計な味付けは一切なく、小気味良い演出と役者の存在感で94分間魅せ切ってしまう実に潔い作品となっています。

娘を助けるという目的に"のみ"突き進む主人公は立ちはだかる者を叩きのめし、殺すと宣言すれば相手が命乞いしようが容赦なく殺す。
目的の為ならば犯人を拷問し、場合によっては一般人にまで危害を加える…。
温厚なイメージの強いリーアム・ニーソンが娘を救う為、電光石火の早業で悪党共を瞬殺していく姿は本当に痺れます!!。
正直言って最近のスティーヴ○・セガールやウィズ○ー・スナイプスなんかよりも動きにキレがあり、細かな動作まで非常にプロらしく見えました。

勧善懲悪でクライマックスまで一本道なストーリーを一気に駆け抜ける。
「シンプル・イズ・ベスト」と言う言葉がこれ程似合う作品は他にありません。
大金を注ぎ込んだ「豪勢なフルコース」の様な映画も良いのですが、たまにはこういった「塩おむすび」的な作品も有りだな~と強く感じさせてくれる快作です!!。