原作・倉田英之 作画・たもりただち チャンピオンREDコミックス「シザーマン」

事前に作品情報は全く知らなかったのですが「倉田英之×たもりただち」という個人的に好きな2大クリエイターのネームバリューと「とらのあな」購入特典の「8P描き下ろし設定資料集」に惹かれ購入しました。

原作を手掛けたのは『R.O.D』『かみちゅ』『かんなぎ』『CLOTH ROAD』で知られる倉田英之さん。
『R.O.D』では「神」と「紙」を掛けていましたが、魔女を狩る(刈る)べく戦う散髪屋が主人公の本作は「神」と「髪」・「切る」と「斬る」と「KILL(殺す)」が掛かっています。

作画を担当したたもりただちさんは『TRIGUN』で知られる内藤泰弘さんの下で一時期アシスタントをしていただけに、随所に内藤作品を彷彿とさせるゴツイ武器を用いたダイナミックなアクションが展開!!。

全体的に細かなストーリー云々は切り捨てハイテンション&アクションで突っ走る展開には潔さを感じた。
一応主人公の訳ありっぽい過去も少なからず描写されるのだが、結局最後までその辺りに踏み込む事なく終了。

残念な事に元々短期集中連載作品だったそうで続巻の予定はなくこの巻で完結らしい。
せめて中ボス級の敵を倒すとか区切りの良い所まで話を進めれば良い物をホントに尻切れ蜻蛉なもんでビックリです。

恐らくこのコミックの売れ行きや反響が大きければ今後本連載が始まる可能性もあるのでしょうが作品自体マイナーだから多分無理だろうな(苦笑)。
個人的には是非ともこの後のストーリーを読んでみたいんですがね～。