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『ターミネーター4』 ★★★☆☆ (ネタバレ含む)

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原題 TERMINATOR SALVATION
製作 2009年 アメリ
時間 114分
原作 ジェームズ・キャメロン
監督 マックG
音楽 ダニー・エルフマン
脚本 ジョン・ブランカトー 、マイケル・フェリス
出演 クリスチャン・ベイル(ジョン・コナー)
   サム・ワーシントン(マーカス・ライト)
   アントン・イェルチン(カイル・リース)
   ムーン・ブラッドグッド(ブレア・ウィリアムズ)
   コモン(バーンズ)
   ブライス・ダラス・ハワード(ケイト・コナー)
   ジェーン・アレクサンダー(ヴァージニア)
   ジェイダグレイス(スター)
   ヘレナ・ボナム=カーター(セレナ・コーガン)

あらすじ

スカイネットによる人類粛清が始まった「審判の日」から10年。
僅かに生き残った人々が戦い続ける2018年の世界で抵抗軍のリーダーとして活躍するジョン・コナーは母サラ・コナーが語った未来と実際に訪れた未来が変化している事に気付く。
「この戦争は本当に終結するのか?」そんな疑問を抱き始めたジョンの前に現れた謎の男マーカス・ライト。
彼の体は生身と機械で構成されており新型のターミネーターとして拘束されるが、自らを人間だと主張しスカイネット中枢へ連れ去られたジョンの父カイル・リース救出の協力を申し出る…。

予告映像

感想

監督にチャーリーズ・エンジェルのマックG。
そしてジョン・コナー役にリベリオン』『ダークナイト』『パブリック・エネミーズクリスチャン・ベイルを起用して制作されたシリーズ最新作。
遂に描かれる「審判の日」を経た未来は『マッドマックス』を彷彿とさせ、1カット長回しで展開するアクションはトゥモロー・ワールドの様な臨場感を放っている。
 
守られる側から人類の未来、ひいては父親であるカイル・リースを守る存在へと成長したジョン・コナーに代わって、自分の存在意義や正体に苦悩するマーカス・ライトが観客の共感を呼ぶ新たな主人公として登場。
ジョンより精神的に未熟で、肉体的にはシュワちゃん並みに強靭という人物像はこれまでのシリーズにないキャラクターで大変魅力的。
 
新登場となるターミネーターの中にはトランスフォーマーそっくりの大型タイプからウミヘビの様な小型タイプ、更にはバイク型(これがまたFFⅦACのカダージュ達のバイクにそっくり)など様々なバリエーション豊かで面白いのだが、通常兵器で簡単に破壊可能な上、旧式のコンピューターで簡単にハッキング出来てしまうなど、人類を追い込むほど高性能とは思えないのは引っ掛かる。
 
スカイネットの中枢にしても「侵入して下さい」と言わんばかりに人間が行き来出来るorし易く設計されてるのが疑問で、人間を生きたまま捕えていた理由もハイブリットタイプを作る為の人体実験だったとしてもマーカス・ライトが完成した時点で意味が無い様な気がするのだが…。
細かく見るとツッコミどころは多いが演者は豪華だしアクションも見ごたえ十分。
シュワちゃんが当時の姿で登場するシーンはあのBGMも相まって鳥肌必至だが、『T2』の出来事を踏まえるとジョン・コナーには一瞬の躊躇いが欲しかったというのが正直な感想。
 
元々三部作の構想で作られたため、戦争も終わらなければ、カイルを過去にすら送らない、中途半端な幕引きなのだが本国での興行が失敗した所為で続編の話がお流れになってしまい、このまま打ち切りEND…orz
 
マーカス・ライトのその後とかもの凄く気になるので、なんとか補完して頂きたいものだが…。