前日譚である『プロメテウス』公開に向けてかどうかは知りませんがBSの「プレミアムシネマ」枠で二週続けて放送されたので観賞。
最近は放送コード諸々が五月蠅くなって地上波ではめっきりやんなくなったんで冗談抜きに十数年ぶりくらいに観た気がする。
しかしぶっ続けで観ると続編で商業路線に突っ走った事がよく解って面白い。
言わずもがな一作目は当時駆け出しだったリドリー・スコットがメガホンを取ったSFホラーの古典であり、画面全体から漂う雰囲気と後の『ブレードランナー』にも引き継がれるリドリー・スコットならではの映像センスが何処かアート作品を思わせたのだが、
『ターミネーター』をヒットさせたジャームズ・キャメロンが監督に抜擢された二作目ではそんな一作目のイメージんてどこ吹く風と人類とエイリアンの戦争を監督の趣味全開な銃器やメカニック類を駆使して描いたハリウッド式アクション映画に様変わり。
今回改めて観直して
「こんな露骨だったっけか?」
とちょっとビックリしました。
あとはもう出演者がみんな若いなぁ~と。
服装とかには時代がモロに出てるんですがクオリティに関して言えば今でも十分楽しめるレベルなのが凄い。
ホント私より先に生まれた作品とは思えんです。
完成度としてはやっぱ1作目の方が洗練されてるんですが、アンドロイドのアッシュが人間離れした力を持っているにも関わらずリプリーの口に丸めた雑誌を突っ込んで殺そうとするシーンはギャグにしか見えません。
エイリアンのデザインを含め性的なイメージを多分に含んだ作品なんでそういった意図があったんでしょうが、あそこだけはどーしても笑ってしまいます(苦笑)。