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『アウトランダー』(2008年) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: Outlander
製作: 2008年 アメリ
時間: 115
監督: ハワード・マケイン
脚本: ダーク・ブラックマン ハワード・マッケイン
    ジャック・ヒューストン
    クリフ・サウンダース
    パトリック・スティーヴンソン
    エイダン・ディヴァイン
    オーウェン・パッティソン

あらすじ

とある惑星から飛び立った宇宙船が、8世紀の地球・ノルウェーに不時着した。唯一の生存者である乗組員ケイナンがバイキングに捕らわれる一方、宇宙船に潜んでいた殺戮生命体「モアウェン」が次々と人間たちを襲いはじめる。バイキングの族長の命を救ったことで信頼を得たケイナンは、彼らと力をあわせてモアウェンを倒すべく立ちあがる。

予告映像

 

感想

A級からZ級までジャンルレスに放送する雑食系映画枠「午後ロー」で放送された車じゃない『アウトランダー』を観る。
 
端的に言えば『13ウォーリアーズ』と『ジョヴォーダンの獣』と『プレデターズ』を混ぜて薄めたような感じで、ジム・ガヴィーゼル演じる文明人が乗った宇宙船が8世紀の地球に墜落し、貨物に紛れ込んでいた宇宙生物が逃げ出したんで現地のバイキングと力を合わせてそいつを討伐しようというツッコミどころ満載な作品。
放送時間の関係上、露骨にカットされたと思われる継ぎ目の可笑しなシーンが散見したが、そういった点を差し引いても微妙である。
 
そもそも主人公がズバリ宇宙人で、先祖が地球人と同じだとか、実は未来人だったみないな繋がりがなくてビックリ。
それでいて「翻訳こんにゃく」でも食ったのかってくらい現地人とナチュラルに会話が成立していて、テメェが持ち込んだ生物の所為で現地民が大量に殺されてるのに呆気なくバイキングたちと打ち解けて最後は自分だけ都合よく生き残り新しい奥さんと王の座を手に入れるというメシウマ展開。
 
宇宙生物にしても主人公の民族が彼等の住む惑星を植民地にするため侵略したという経緯があり言ってしまえば被害者なのだが、その部分を膨らませ自然破壊を繰り返す人類を風刺するのかと思えば華麗にスルー。
ハイテク兵器は早々に無くなり原始的な武器で戦わざるを得ないのだが、屈強なバイキングたちが手も足も出なかった怪物の子供を華奢なヒロインが一刀両断したのには爆笑しました。
 
出演者はジム・カヴィーゼルの方にジョン・ハートロン・パールマンなど有名どころがちょいちょい出ているのだが、ほとんど友情出演レベル。
ロン・パールマンなんて大した活躍もせず「あっ?。死んだ?」ってくらいの地味な最後で何故出演しようと思ったのかすら謎。
 
映像面は制作規模や年度を考えれば健闘していたと思うが、脚本が欲を出しあれこれ要素を突っ込んだ結果、全てが中途半端になってしまった典型的な残念映画でした。