旧いまここにあるもの

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池袋テアトルダイヤにて『CANAAN』観賞。

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朝っぱらから池袋に出向いて一気観しました。

今回一週間限定で上映されているCANAANですが公式ページでもアナウンスされている様に「劇場版」とは言っても内容はTV版全13話を「1話~4話」・「5話~8話」・「9話~13話」の三回に分け間のOP&EDを削り本編を繋いだ形となっています。
新規カットや編集で削ったカットはありませんのでTVシリーズを映画館で纏めて流した」と言った方が表現としては正しいでしょう。

↓は3回分の半券と引き換えに頂いたイラストシートです。
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さて改めてCANAANを第一話から最終話まで観た感想としましては「よく解らない」でした(汗)。
私の読解力不足の所為か正直TV放送でもよく解らなくて「改めて観れば解るかな?」と思ったのですがやっぱりダメでしたorz

とにかく「1クールの作品にしては内容を詰め込み過ぎたな」と言うのが正直な感想で、
キャラクター数も多く関係性がややこしい上に、ストーリーはテロリスト・CIA・NGOが絡んだ国際的な陰謀と運命に翻弄された人々の姿。そして宿命を背負った者達の戦いまでが描かれます。
こんな感じで色々と詰め込んだ結果、物語の軸が見え辛く何処に注目し誰に感情移入すれば良いか解らなくなってしまいました。

だって
「カナン×マリア×アルファルド」
サンタナ×ハッコー×御法川」
「リャン・チー×カミングズ×アルファルド」
と三角関係だけで三つもあるんですよ?(苦笑)。

6話以降に「国際会議場テロ」「フラワーガーデン襲撃」「カナンVSアルファルド」と見せ場が三つもあるのも問題で、これならば思い切って「国際会議場テロ」をラストに持って行き其処で「カナンVSアルファルド」をやれば最高に盛り上がったと思う。

キャラクターに関してもリャン・チーは目立ち過ぎでしたし、ユンユンもあそこまで時間を割いて描く必要は無かったように思います。
その辺りの描写をもうちょっと削って勝負すればシンプルで解り易い物語になっていたでしょう。

そもそもこの作品、ゲームの『428~封鎖された渋谷で~』と、其のボーナスシナリオ「カナン編」を知っている事が大前提なのが辛い。
その辺りの説明が殆どされず、行き成りカナンとマリアが出会い「久しぶり」と言われても初見の視聴者は「?」です。
原作ゲームをプレイすれば点と点が繋がるのかも知れませんが、TV作品である以上は未プレイの人も楽しめる作りにして欲しかったと言うのが本音です。

アニメーションとしてのクオリティは非常に高く、スタッフも実力派揃いだけに根本的な部分の欠如が残念でなりません。
安藤真祐さんがTVシリーズ初監督であった事。
シリーズ構成の岡田麿里さんがアクション作品の経験が少なかった事。
そして原作に引きずられ過ぎた事が原因だった様に思います。

せめて2クール時間があったら結果は違ったかもしれませんね…。