旧いまここにあるもの

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今日も猛暑だ、また『破』を観よう。(ネタばれ含む)

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と言う訳で映画館で涼んで来ました(笑)。

公開初日そして7月1日(映画の日)に続いて3回目の鑑賞です。
もうキモオタとか信者だとか罵られる覚悟は出来ております(爆)。
私自身いくら『エヴァ』だからって同じ映画を3回も観るなんて思ってもみませんでした。
それくらい『破』はヤヴァイっすよ。
何度観ても初見時と同じ位に興奮します。

前回もちょっと書きましたが綾波を返せ!!」から始まる初号機覚醒シークエンスでのシンジのセリフは全て鳥肌もの。
旧世紀版の怖い事や嫌な事から逃げ出したいという後ろ向きな叫び声とは違う、自らの意志を込め前に進む為の魂の叫には涙が出ます。
碇シンジというキャラクターと出会って十数年。第10の使徒のコアの中に綾波を見つけたシンジが更に一歩踏み込む為に「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」と唸る場面。
そしてレイに「来い!!」と叫び救い出す場面には感無量と言う他ありません。

『Cut』のインタビューで「キャラクター(碇シンジ)の変化を感じましたか?」という質問に緒方恵美さんは「シンジは全然変わっていない」と答えています。
今も昔もスタート時のシンジは同じで、変わったのは彼を取り巻く環境(大人達とか)なのだそうです。
これには非常に納得させられました。確かにその通りです。

新劇場版で大人達は事ある毎にシンジに成長を促したり、人と人との繋がりを気付かせてくれます。
ヤシマ作戦時にネルフ職員の覚悟やトウジやケンスケからの伝言を伝えたミサト。
本来の海の姿やスイカ作りから生き物で満ち溢れた世界の素晴らしさを説いた加持。
不器用ながらもシンジに「大人になれ」と諭したゲンドウ。
勿論同年代の少年少女達との触れ合いもシンジを前向きにさせた一因なのでしょう

これらの出来事でシンジは大きく変化し、綾波「私が消えても替わりは居るもの」「違う!!」と力強く否定し、あれだけ確執のあった父の事でも「父さんの事ありがとう」と感謝出来る様になったのだと思います。

けどまぁ綾波と世界を天秤に掛けて綾波を選んじゃう辺りはまだまだ若いですがね(笑)。
Mark6…もといカヲルくんが来なけりゃ、結果として旧劇場版と同じ様な事になっちゃってた訳ですから…(汗)。


以下、思った事の羅列。

マリは加持曰く「問題児」らしいのですが「大人の目的に子供を利用するのは気が引ける」と愚痴る加持に対して、マリは「自分の目的に大人を巻き込むのは気遅れするな」と発言。
ここで「自分達」ではなく「自分」と言う辺りマリは所属組織とも違う個人的な目的で動いていると考えられます。

アスカはユーロ空軍のエースとの事ですが、海外のエヴァパイロットはネルフでは無く軍に属しているのが普通なのだろうか?。
そう考えるとマリもどこかの国の軍に所属している?。

新旧両方で「25トラック目」と「26トラック目」が繰り返されていたシンジ愛用のS-DATが『破』で初めて「27トラック目」に移行した事がエヴァファンの間でループ説と関連があるのでは?と話題になっています。
つまりループ再生出来なくなり27トラック目に移行した事で、ループ世界から脱したと考えられるそうなのです。
劇中では「27トラック目」になった時シンジは「あれ可笑しいな?」と言っているので、少なくとも「今まで出来ていた事が出来なくなった」と言う点で何かしら意味を持たせた演出なのだと思いますが、上記のループ云々と言う所まで裏があるとは正直思えんです。

『旧世紀版』では小道具の域を出なかったこのS-DATウォークマンが、実はゲンドウのお古で「これを聴く事で父に守られている気がする」とシンジの口から愛用する理由が初めて語られます。
3号機の一件で父と決別し内面世界と現実世界両方で捨てたウォークマンが、父の下に戻り再び初号機に乗ったシンジの手元にレイと共に帰って来る描写は意味深で、ゲンドウとの関係がウォークマンに重ねて描写されてる様に感じました。
事実ここでシンジは「父さんの事ありがとう」と綾波に礼を言っていました。

ミサトが「レイが変わったのは恋の所為」と言うと、リツコは「まさか。あり得ないわ」と強く否定した。
何故、綾波が恋をする事があり得ないのか?。
『旧世紀版』と同じくリツコはレイに嫉妬しているのだろうか?。

レイは感情が豊かに成るにつれて、アスカに「エヴァに乗らない幸せがある」と言ったり、第10の使徒戦では「碇くんがエヴァに乗らなくていいようにする」と言ったりしてましたが、乗り続けると何かマズイ事でもあるんですかね?。
それとも単に気遣ってくれただけ?。

リツコさん曰く「エヴァは実践兵器よ。如何なる場合もバックアップは用意してあるわ。パイロットも含めてね」との事。
旧世紀版だと確か1体につき1人しかパイロット居なかったと思うので意外です。
予備ってまさかクローンじゃないよね(汗)。

ラストで「シンジくん。今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」と言ったカヲルくんが結構厳しい表情だった事に3回目にして気付きました。
何時も微笑んでる印象が強いだけに並々ならぬ決意を感じます。
いゃ変な意味じゃないですよ(笑)。

今回はこんな感じ。
来週末の「映画の日」にもう1回『破』観る予定です。
やっと近くでエヴァ好きを見つけたので、そいつを引き連れて行ってきます(笑)。